アメリカの町でいくつものマンホールが浮遊する怪現象、動画が話題に

マンホールの蓋が自然に浮き上がり、フラフラと宙にとどまっているーーアメリカ·ニューオーリンズで撮影されたこんな動画が話題になっている。
霊の仕業か
動画はXとTikTokで拡散されており、海外メディアによれば、Xの動画だけでもこれまでに600万回以上視聴されているとのこと。映っているのは住宅地にある重い鉄製のマンホールの蓋2つが、数十センチほど浮揚している様子。複数の近隣地域で同じ現象が目撃されている、と投稿者は言っているそう。
Is New Orleans going to experience massive hurricane within the next month or 2?
Residents of Nawlins claim that before Katrina struck the manhole covers were levitating shortly before the disaster struck.
RESIDENT: “This shit happened before Katrina.If anyone is near the… pic.twitter.com/MmVIsfep5I
— WayneTech SPFX®️ (@WayneTechSPFX) May 23, 2025
拡散されている動画の中には、「ニューオーリンズの霊たちが、マンホールカバーを踊らせている」という不気味なキャプションが付いているものもある。
また、民間伝承や霊を信じる風習が根付くニューオーリンズでは、浮遊するマンホールをそういったものと結びつける人もいる。
ネットメディアの取材を受けた古くからの住人は、「自然は人間に何らかのしるしを与えるもの……そう信じるのが私たちの文化です。拡散されている動画を見ると、祖父母から昔聞いた話を思い出します」と話す。
だが、実際のところは超自然現象ではなく、下水道の流れがあまりに激しいことが原因らしい。
多量の雨に排水ポンプが追いつかず
ニューオーリンズの街の大部分は海面より低い場所にあるため、下水道網に流れ込んだ雨水をポンプで海に排水している。
ところが、先週は豪雨が続いたため、ポンプの排水能力を超えた大量の水が下水道に逆流して来た。その結果、下水管内の圧力が異常に増し、マンホールの蓋が浮き上がるようになった、と海外メディアは推測している。
2005年に超大型ハリケーン·カトリーナがニューオーリンズを直撃した時も、複数のマンホールの蓋が浮き上がったという。それを覚えている住民たちは、同じような災害が起こる予兆ではないかと、いま、不安におののいているらしい。(了)
出典元:MailOnline:Disturbing truth behind levitating manholes in US state fueling fears of impending catastrophe(5/23)