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ロシア軍がウクライナ兵の捕虜を最前線に投入か?メディアが報道

ロシア軍がウクライナ兵の捕虜を最前線に投入か?メディアが報道
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ロシアのメディアは、捕虜になったウクライナ兵が前線で戦っていると報じている。

 

「強制的」か、どうかは不明

 

ロシアの国営通信社「RIAノーボスチ」は11月7日、捕虜になったウクライナ兵が軍服を着て、ライフルを手にし、ロシアに忠誠を誓う姿を投稿したという。

 

捕虜たちは、15世紀のウクライナ・コサックの指導者で、ロシアでは国民的英雄とみなされている中世の貴族、ボフダン・フメリニツキーに因んで名づけられた大隊に所属しているそうだ。

 

この大隊は先月から、ウクライナの前線で任務に就いているという。ただし捕虜たちが、強制的にウクライナ軍との戦闘に参加させられているのかについては、明らかになっていない。

 

明らかにジュネーブ条約違反

 

専門家によれば、このような行為は、強制の有無にかかわらず、捕虜の待遇に関するジュネーブ条約に明らかに違反するという。

 

また人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のウクライナ上級研究員であるユリア・ゴルブノワ氏も、次のように述べている。

 

「ロシア当局は、捕虜が自発的に参加していると主張するかもしれないが、彼らが強制的に拘束されている状況を考えると、捕虜の決断が本当に自発的なものであるとは考えにくい」

 

ワシントンD.C.にある戦争研究所(ISW)によれば、ウクライナ人捕虜が大隊に「志願」するよう求められたという報告は、以前にもあったという。

 

またロシアは、生き残れば減刑するとして、自国の刑務所の受刑者をウクライナでの戦闘に利用してきた。戦争研究所のカロリーナ・ハード氏は、次のような見方を示した。

 

「ウクライナ人捕虜を動員し、ロシア人受刑者を配備し、占領地域に住むウクライナ人を徴兵することで、ロシアは総動員の実施による社会的影響を危険にさらすことなく、戦闘力を増強しようとしている」(了)

 

出典元:The Guardian:Ukrainian PoWs being sent to fight their own army, Russian news claims(11/8)

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