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グーグルのAI「ジェミニ」に子供向けゲームをプレイさせたら、パニックに陥った

グーグルのAI「ジェミニ」に子供向けゲームをプレイさせたら、パニックに陥った
Twitch/techieR0b

グーグルのエンジニアチームは、AI「Gemini(ジェミニ)」にポケモンをプレイさせた記録を検証し、「エージェント·パニック(Agent Panic)」という現象が発生したことを発表した。

 

パニックになったAIチャットボット

 

AIチャットボットは頭がいいが、子供が得意とするようなゲームで理論的な判断力を失う場合があるようだ。「Gemini」の開発グループが公開したレポートによると、最新バージョンであるGemini 2.5 Proにポケモン(当初任天堂から発売されたロールプレイングゲーム)を、最初から最後まで2回プレイさせたところ、推論能力が著しく低下する場面があったとのこと。それは味方キャラが多大なダメージを受け、死に瀕した際だ。

 

コンピューターゲームに特化したライブ配信プラットフォーム「Twitch」に、Joel Zhangさんという(グーグルとは関係ない)エンジジアが、Geminiにポケモンをプレイさせるという配信を以前から行なっている。グーグルのエンジニアチームはこれを分析し、前述のような「エージェント·パニック」と呼ばれる現象を発見した。発表されたレポートにはこう書かれている。

 

スタートからエンディングに至る中の様々なシチュエーションで、Gemini 2.5 Proは「パニック」と同様の状態に陥った。例えば味方のポケモンの体力やパワーを示すポイントが少なくなった時、Geminiはその回復や即刻ダンジョンを去るということばかりを、何度も繰り返し考え続けた。

 

Geminiがこういった状態に陥る場面が頻繁にあったので、Twitchの閲覧者たちも気づき、チャットで話題になっていたそう。

 

AIにもストレス?

 

膨大な量のデータを学習して判断を下すAIに感情はないはずだが、ストレスがかかる状況では、人間が焦ってまずい判断をしてしまうのと同様に、あまり良い判断ができなくなるようだ。

 

また、Gemini 2.5 Proは最先端のチャットボットと言えるが、ポケモンゲームを終わらせるまでの時間は、普通の子供よりも長くかかったとのこと。(了)

 

出典元:NDTV:Google’s AI Chatbot Panics When Playing Video Game Meant For Children(6/20)
出典元:TechCrunch:Google’s Gemini panicked when playing Pokémon(6/17)

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