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ロシア軍がウクライナへ最大規模の空爆、500以上のドローンやミサイルで攻撃

ロシア軍がウクライナへ最大規模の空爆、500以上のドローンやミサイルで攻撃
X_Anton Gerashchenko

ロシア軍は6月29日、ウクライナ各地に大規模な空爆を行い、建物などを破壊した。

 

477機のドローンと60発のミサイル

 

ウクライナ空軍は6月29日、ロシアが一晩で477機のドローンとデコイ(おとり)、そして60発のミサイルを発射したと発表した。

 

ウクライナ空軍によれば、この攻撃はロシアが2022年2月に本格的な侵攻を開始して以来、同国に対する「最大規模の空爆」になったという。

 

爆発音は首都のキーウや西部のリビウ州、中部のポルタヴァ州、南部のムィコライウ(ミコライウ)州、ドニプロペトロウシク州などの各州で聞こえたそうだ。

 

空襲警報が鳴り響く中、キーウの住民は防空壕や地下鉄駅に避難。一方、リビウ州西部のドロホブィチ市では、ドローン攻撃により市内の一部地域で停電が発生し、工業施設で大規模な火災が発生した。

 

現時点では、ロシア軍の攻撃により、2人が死亡し、子供2人を含む、少なくとも12人が負傷したという。

 

「ロシアは攻撃を止めない」

 

ロシアのプーチン大統領は6月27日、トルコのイスタンブールで新たな直接和平交渉を行う用意があると発言した。

 

しかし今回の大規模な攻撃を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、一連の空爆はプーチン大統領が戦争遂行を決意したことを示していると述べ、SNSにも「ロシアは大規模攻撃を行う能力がある限り、攻撃を止めないだろう」と投稿した。

 

またゼレンスキー大統領は、「この戦争を終結させなければならない。侵略者への圧力と防衛が必要だ」と述べ、アメリカ製の防空システム購入への意欲を改めて表明した。

 

ウクライナ空軍のF-16が墜落

 

ウクライナ空軍は29日、自軍のF-16戦闘機が空中の目標を攻撃中に損傷を受け、墜落し、パイロットが死亡したと発表した。

 

当時、パイロットは機内兵器をすべて使用し、7つの空中の目標を撃墜した後、最後の1つを攻撃中に機体が損傷。高度が低下し始め、パイロットは脱出する時間がなかったという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia has launched biggest air attack of three-year war on Ukraine, Kyiv says(6/29)

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