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大手新聞社がグーグルを提訴、広告市場を違法に独占していると主張

大手新聞社がグーグルを提訴、広告市場を違法に独占していると主張
Twitter/Tycoonstory Media

メディア「USA TODAY」など100紙以上を傘下に収める新聞社「Gannett」が、グーグルを提訴した。

 

ユーザー増も、広告からの収益は減少

 

「Gannett」社は6月20日、グーグル社が広告テクノロジー市場を違法に独占しているとして、ニューヨーク南部の連邦裁判所に提訴した。

 

「Gannett」社によれば、グーグルがアドテク(ネット広告)市場を広く支配していることが、ニュース出版社に打撃を与えているという。

 

実際にネットでの読者(ユーザー)数は伸びているが、ネット広告からの収益は減少していると主張。今回、提出された訴状において、「Gannett」社は次のように述べている。

 

「最大手の広告取引所と広告サーバー(いずれもグーグルが開発したのではなく、買収したもの)を支配することで、グーグルは10年以上にわたって反競争的で欺瞞的なスキーム(計画)を実行してきた」

 

「ネット広告はオンライン経済の生命線」

 

「Gannett」社のマイケル・リード会長兼最高経営責任者(CEO)も声明で、次のように述べている。

 

「グーグルは、出版社、読者、その他すべての人を犠牲にして、自分たちに有利なように市場取引を独占してきた。ネット広告はオンライン経済の生命線です。デジタル広告枠の自由で公正な競争がなければ、出版社はニュースルームに投資することができない」

 

実は同様の訴訟は他の企業なども行っており、アメリカの司法省もグーグルに対して、同様の主張を述べ、2度目の訴訟を起こしている。

 

テキサス州を中心とする司法長官のグループも、2020年の訴訟でグーグルのアドテク製品をめぐる反競争的慣行を申し立てていた。

 

一方、グーグル側は今回の提訴に関して、「Gannett」社の主張を「単純に間違っている」とし、次のように反論している。

 

「実際、GannettはGoogle Ad Managerを含む、数十の競合広告サービスを利用しています。そして、パブリッシャー(出版社など)がグーグルのツールの使用を選択した場合、収益の大部分はパブリッシャーに帰属する。私たちは、私たちの広告製品がどのようにパブリッシャーに利益をもたらし、彼らがオンラインでコンテンツに資金を提供するのに役立っているかを法廷に示すでしょう」(了)

 

※このニュースに関しては、Gigazineが詳しく報じている。そちらも是非、ご覧いただきたい。

 

出典元:CNBC:Gannett sues Google over its alleged ad tech monopoly(6/20)

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