米保健福祉省の職員1000人以上が、ケネディ長官の辞任を求める

アメリカの保健福祉省(HHS)の現職・元職員1000人以上が、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官の辞任を求める書簡に署名した。
連邦議会や議員にも書簡を送付
署名した人々は、書簡の中で、ケネディ長官がアメリカ国民の健康を危険にさらしていると非難したという。
この書簡を作成した団体「Save HHS」によれば、書簡は連邦議会の上院保健教育労働年金委員会や上院財政委員会、下院エネルギー商務委員会、そして共和党と民主党の指導部に送付されたという。
書簡の中で、保健福祉省の現職・元職員らは、次のように述べている。
「私たちは合衆国憲法を支持し、擁護し、アメリカ国民に奉仕することを誓いました。私たちの誓いは、憲法が侵害され、アメリカ国民が危険にさらされている場合には、声を上げることを私たちに求めています。したがって、我々は大統領や議会、そして国民に対し、ケネディ長官の行動が、この国の健康を危うくしていると警告し、ケネディ長官の辞任を要求する」
ほぼ全ての機関の職員が署名
この書簡には、疾病管理予防センター(CDC)や食品医薬品局(FDA)、国立衛生研究所(NIH)など、ほぼすべての機関の職員が署名したという。
書簡の中で、保健福祉省の現職・元職員らは、ケネディ長官がCDCの前所長、スーザン・モナレス氏の解任や、それに続くCDC幹部4人の辞任などを挙げ、「国民の健康を危険にさらし続けている」と主張。
また彼らは、ケネディ長官が先月、インタビューで「専門家を信頼することは、科学や民主主義の特徴ではない」と発言したことにも言及。この発言が、保健福祉省の職員に対する、「継続的な言葉による攻撃」だと非難した。
当のケネディ長官も、医学の専門教育は受けていない。
さらに書簡では、ケネディ長官が6月に、CDCのワクチン諮問委員会である予防接種実施諮問委員会(ACIP)の17人全員を解任し、自らの考え方に近い、ワクチン懐疑派のメンバー8人に交代させたことに対しても批判しているという。
この書簡は、ケネディ保健長官が辞任を拒否した場合、トランプ大統領と議会に対し、新たな保健長官を任命するよう求めている。(了)
出典元:ABC News:More than 1,000 current, former HHS employees sign letter calling on RFK Jr. to resign(9/3)