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ガザ市中心部へイスラエル軍が進攻を準備、52人のパレスチナ人が死亡

ガザ市中心部へイスラエル軍が進攻を準備、52人のパレスチナ人が死亡
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イスラエル軍はガザ市の中心部へ向けて部隊を進めようとしており、ネタニヤフ首相が住民に市内から立ち去るよう命じた。

 

「今すぐ立ち去れ!」

 

イスラエル軍は、ガザ地区北部のガザ市を制圧し、100万人とも言われるパレスチナの住民を南部へ強制的に移動させようとしており、世界中から批判されている。

 

イスラエル放送局(IBAA)は9月8日、イスラエル軍高官の発言を引用し、ガザ市は本日「前例のない」爆撃を受けるだろうと報じた。

 

それから数時間後、イスラエルのネタニヤフ首相も、部隊がガザ市に集結しつつあり、ガザ市住民に対し、今すぐ立ち去るよう警告。次のように述べた。

 

「私は、ガザ地区の住民に伝えます。この機会を捉え、私の言葉に耳を傾けてください。あなたたちは警告されました。今すぐ立ち去れ!」

 

ガザ地区全域で52人のパレスチナ人が死亡

 

イスラエル軍はガザ地区全域で、攻撃を強め、高層ビルやモスクなども攻撃、破壊し続けている。下はガザ地区中部のDeir el-Balahにあるモスクが攻撃を受ける様子。

 

 

9月8日には、ガザ市にある商業ビルが、イスラエル軍によって破壊されたという。

 

またこれまでに診療所や学習センター、美容院、コーヒーショップ、レストラン、オフィススペースが入居する建物も、完全に破壊されたそうだ。

 

ただ、破壊されたのは建物だけではなく、そこに付随するサービス、つまり生活を維持しようとする人々にとって不可欠なサービスも破壊されたことになる。

 

ガザ市では9月8日、イスラエル軍の攻撃により、32人のパレスチナ人が死亡。ガザ地区全域では、52人のパレスチナ人が殺害されたという。しかも死者の中には、パレスチナ・メディアのジャーナリスト、オサマ・バルーシャ氏も含まれていたそうだ。

 

ヨルダン川西岸地区で14歳の少年らを射殺

 

一方、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区でも襲撃を続け、9月8日には北部のジェニンにある難民キャンプを急襲。14歳の少年、Islam Abdel Aziz Noah Majarmah君と、同じく14歳のMohammad Sari Omar Masqala君が、イスラエル兵によって撃たれたという。

 

2人はその後、重傷を負い病院へ搬送されたが、傷がもとで、死亡が確認された。

 

またジェニンの南にある町、ナブルスでもイスラエルの入植者が、パレスチナ人の所有地を襲撃。入植者たちは、入植地付近の道路で、パレスチナ人の車両に石を投げつけ、複数の車両に損傷を与えたという。

 

さらに入植者の集団は、Yatma村北部にあるオリーブの木に火を放ったそうだ。

 

イスラエル軍がレバノンを攻撃、5人が死亡

 

イスラエル軍は8日、レバノン東部にあるベカー高原地域への攻撃を開始し、「テロ組織ヒズボラの標的」を攻撃した主張した。

 

レバノン保健省は声明を発表し、少なくとも5人が死亡、5人が負傷したと明らかにした。

 

イスラエル軍は、昨年11月に発効した停戦合意にもかかわらず、証拠を示すことなく、標的がヒズボラの資産(建物など)とメンバーだと主張し、攻撃を繰り返している。

 

東エルサレムでイスラエル人6人が死亡

 

占領下の東エルサレムでは9月8日、パレスチナ人とみられる者らによる銃撃事件が発生し、イスラエル人6人が死亡、多数が負傷したという。

 

この銃撃事件はバス停で発生し、実行したのはヨルダン川西岸地区出身のパレスチナ人2人とみられている。

 

イスラエル軍は事件後、東エルサレムとヨルダン川西岸地区間の、全ての検問所を閉鎖した。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel to move forces into Gaza City; deadly West Bank raids(9/8)

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