コンゴの鉱山が崩れ、鉱夫の集団が呑み込まれる映像が恐ろしい

アフリカ・コンゴ民主共和国の南東部にある銅·コバルト鉱山が地滑りを起こし、多くの鉱夫たちが被害にあった。少なくとも32人が死亡したと報じられている。
手掘りで働く多数の違法鉱夫
今月15日、コンゴ·ルアラバ州にあるKalando鉱山で地滑りがあり、少なくとも32人が死亡。死者数49人と報じているメディアもある。
現地政府によると、その地域は雨量が増しており、地滑りの危険性が高まっていたため、鉱山に入ることが禁止されていたとのこと。「豪雨で地滑りの危険があったため、鉱山への立ち入りは厳しく禁止されていた。それを無視して、違法で働く鉱夫たちが採掘場に入っていた」と担当大臣は話している。
Kalando鉱山は大人数の鉱夫が手掘りで採掘を行う零細な鉱山の一つで、コンゴの人権機関によれば、1万人以上が働いているとのこと。撮影された動画には、地滑りの土砂が大人数の鉱夫たちを呑み込む様子が映っている。
A terrifying landslide at an artisanal mine reportedly killed at least 80 people in the Kawama, Lualaba, Democratic Republic of the Congo 🇨🇩 (15.11.2025)pic.twitter.com/BjJoJahIH0
— Disaster News (@Top_Disaster) November 16, 2025
この地滑りは自然災害というだけでなく、人災の側面もあったようだ。鉱山の敷地内で軍の兵士達が何らかの理由で発砲し、それを聞いた違法鉱夫らがパニックを起こしたことがきっかけだったと、零細鉱山をサポートする政府機関SAEMAPEがコメントしている。
パニックになった鉱夫らは、急ごしらえの橋を渡ろうと殺到し、重量に耐えられなくなった橋が崩れた。それが地滑りを引き起こしたらしい。鉱山を監視しに来る兵士と違法鉱夫との緊張は以前から高まっていた。
問題の多いコンゴの鉱山
海外メディアによれば、コンゴでは150万~200万人が手掘りの鉱夫として生計を立てている。そんな中、安全管理の杜撰な無許可の鉱山で事故が多発していることが問題視されている。露天掘りでは地滑りが、地下採掘では落盤が頻繁に起き、毎年死者が出ているそうだ。
ちなみにコンゴは、コバルトの採掘量で世界一。コバルトは電気自動車や多くの電気製品に使われるリチウムイオン電池に必須のレアメタルだ。(了)
出典元:The Times of India:Congo mine collapse:At least 32 killed after overcrowding(11/17)
出典元:India Today:At least 32 killed after Bridge collapses at Congo copper mine(11/17)


























