ガザ地区でイスラエル軍が攻撃を継続、32人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍は連日、ガザ地区に攻撃を続けており、11月20日には停戦以降、最も多くのパレスチナ人が殺害された。
12人の子供、8人の女性を含む32人が死亡
ガザ地区の医療関係者によれば、11月20日には、南部のハンユニスの東にある町、Bani Suhailaの住宅へイスラエル軍が空爆し、女の子の赤ん坊1人を含む3人が死亡、15人が負傷したという。
またハンユニス近郊の町、Abasan al-Kabiraでもイスラエル軍のドローンによる攻撃が行われ、1人のパレスチナ人が死亡したそうだ。
ガザ地区の保健当局によれば、11月20日には過去24時間で、イスラエル軍が32人のパレスチナ人を殺害し、そのうち12人は子供、8人は女性だったという。
またこれらの攻撃により88人が負傷し、以前の攻撃により殺害された1人の遺体が、瓦礫の中から発見されたそうだ。
10月10日の停戦以降、イスラエル軍は312人を殺害し、760人を負傷させており、2023年10月7日以降、殺害されたパレスチナ人の総数は6万9546人に上り、負傷者は17万833人に上るという。
イスラエル軍が停戦ラインを前進させる
ガザ地区のメディア局は11月20日、イスラエル軍がガザ市東部で戦車を進軍させ、停戦ライン(イエローライン)を約300m前進させたと明らかにした。
これにより、その地域に住むパレスチナ人の数十世帯が「包囲」されており、イスラエル軍はその家屋に対して、砲撃を繰り返しているという。
ガザ地区のメディア局は、18日にもイスラエル軍が激しい攻撃を加えたことにも触れ、トランプ大統領を中心とした調停国に対し、「こうした犯罪を止め」、イスラエルに停戦合意の遵守を迫るために介入するよう強く要求。「イスラエルによる違反行為が続く中で、調停国の沈黙はもはや受け入れられない」と非難した。
しかしイスラエルの停戦違反について、これまでアメリカ政府は一切言及しておらず、トランプ大統領も沈黙し続けている。
カタール政府がイスラエルを批判
一方、カタール外務省は11月20日、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃を非難し、停戦合意を損なう恐れがあると警告。停戦維持に向けた、地域的および国際的な努力を求めたという。
またカタールは、レバノン南部シドン近郊にあるEin el-Hilweh難民キャンプへのイスラエルの空爆を非難。多くのパレスチナ人の死傷者を出し、レバノンの主権を侵害したと批判した。
さらにイスラエルの首相と高官がシリア占領地へ入国したことも、国際法違反であり、地域の安全保障に対する脅威だと強く非難したそうだ。
イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区でも襲撃を行っており、SNSには以前、イスラエル兵に背中を撃たれた15歳のパレスチナ人の少年、Jad Jadallah君が、路上で失血死する様子が投稿されている。
If you want to witness how EVIL Israel is, watch this video. The boy on the ground is 15-year-old Jad Jadallah.
The Israeli soldiers circling him just shot him in the back and are blocking paramedics from reaching him. Jadallah bled to death as they took photos of him dying. pic.twitter.com/hYWYbQsETs
— Dani Fethez (@DaniMet1) November 20, 2025
この時、救急隊員はイスラエル兵に救助することを妨害され、なす術もなく、少年が死亡する様子を見守り続けたという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel attacks Gaza despite ceasefire killing 30 Palestinians(11/20)


























