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SNSを長時間使う子供、鬱病や不安症を発症する可能性が高い【研究】

SNSを長時間使う子供、鬱病や不安症を発症する可能性が高い【研究】
flickr_Graeme Paterson

SNSに関する研究が行われ、子供にとって長時間の利用が、さまざまな症状を引き起こしていることが明らかにされた。

 

2014年に開始された研究のデータを分析

 

この研究に携わったのは、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちだ。

 

彼らは2014年に開始された、認知機能や青少年、携帯電話に関する研究のデータを分析したという。

 

このデータは、ロンドン市内31校の2350人の児童からの回答に基づいており、生徒らは11歳から12歳の時と13歳から15歳の時の2回、認知テストを受け、自らのネットでの行動や、精神衛生、ライフスタイルに関するアンケートに回答した。

 

このデータを分析した結果、1日に3時間以上SNSを利用する子供は、1日に30分しか利用しない子供に比べて、10代で不安症や鬱病の症状を示す可能性が高いことが明らかにされた。

 

研究者らは、SNSの長時間使用の弊害は女子において強く、鬱病との関連性が顕著であると指摘している。

 

睡眠不足が原因である可能性

 

この理由に関して、研究者らはSNSを頻繁に利用する子供たちの就寝時間が遅くなり、特に平日の夜は、睡眠時間が全体的に短くなる傾向があることが原因ではないかと指摘している。

 

この研究の主任研究者であり、インペリアル・カレッジ・ロンドンのモーン児童健康福祉センター所長を務めるMireille Toledano教授は、次のように述べている。

 

「私たちの分析では、SNSの利用時間とメンタルヘルスの結果との間に明確な傾向が見られました。SNSアプリを長時間、夜遅くまで利用する子供たちは、健康的に活動するために必要な睡眠時間を削っている可能性があります。これが、子供たちのメンタルヘルスに長期的な影響が出ている、鍵となる理由だと考えています」

 

SNSが変化、さらなる研究が必要

 

昨年の12月、オーストラリアでは16歳未満の子供たちのSNS利用を禁止し、470万人の若者のアカウントが停止、削除、または制限された。

 

イギリス政府も、ネット上で子供たちの安全を守るための措置に関する、意見を募る協議を開始したという。しかしToledano教授は、状況が複雑で多要因的であり、まだ禁止を裏付ける証拠が不足しているとし、次のように述べた。

 

「イギリスが恣意的な禁止措置に飛びつくのではなく、オーストラリアで今年中に何が起こるか、そして禁止措置が若者の健康と幸福にどのような影響を与えるかを注視するのが賢明でしょう」

 

また研究者らは、2014年から2018年にかけてデータが収集されて以来、SNSの状況は劇的に変化しているため、さらなる研究が必要だとも述べている。(了)

 

出典元:The Guardian:Study links children’s social media use with anxiety and depression in teenage years(3/22)

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