トランプ大統領、年末までにイスラエルへの軍事支援を打ち切ると発言

アメリカのトランプ大統領は、今年の年末までにイスラエルへの軍事支援を打ち切ると発言した。
40億ドルの支援を年末で打ち切る
そもそもイスラエルは2025年に、アメリカから約38億ドル(約6000億円)の対外軍事資金援助(FMF)の大部分を受け取り、F-35戦闘機を含むアメリカ製の兵器の購入に充てたという。さらに5億ドル(約800億円)が、共同ミサイル防衛計画のために提供されていたそうだ。
しかしトランプ大統領は11月3日、FOXニュースの電話インタビューに応じ、イスラエルへの軍事援助を年末で打ち切るとし、「我々は彼らに40億ドル(約6300億円)を援助していたが、年末で打ち切る」と語ったという。
トランプ氏は、その理由として、イスラエル側が「援助を必要としていない」と述べ、またミシガン州の民主党候補であるアブドゥル・エル=サイード氏をはじめとする一部の候補者が、イスラエルへの援助をアメリカの外交政策に対する批判の的としていたことを挙げた。
ただしトランプ氏は、援助を打ち切る代わりに、イスラエルへ武器を売却するとも述べたという。
イスラエルの野党もネタニヤフ氏を批判
確かに、イスラエルのネタニヤフ首相は以前、今後10年間でアメリカからの軍事援助を段階的に削減することを提案していたが、今回のトランプ大統領の発表は、そのスケジュールを大幅に前倒しすることになる。
イスラエルの政府関係者はこの発表に驚きを隠せない様子で、野党の主要メンバーも、ネタニヤフ首相がアメリカとの関係に与えたダメージの大きさを物語っていると述べた。
野党連合の指導者である中道右派のガディ・アイゼンコット氏は、次のように述べた。
「安全保障機関とイスラエル国民が、戦略的関係の枠組みの変化を、メディアを通じて知るようになったという事実は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の行動がいかに深刻な危険をもたらしているかを如実に示している。もはや彼に頼ることはできず、交代させなければならない」
また民主党のヤイル・ゴラン党首も「責任ある首相であれば、アメリカの援助を削減するのではなく、増額のために尽力したはずだ。ネタニヤフ首相は安全保障と経済の危機を深刻化させ、イスラエルの未来を危険にさらしている」と批判した。
中間選挙の結果に影響を与えるため
トランプ大統領が発表したこの決定は、中間選挙の結果に影響を与えることを意図したものと考えられている。
中間選挙では、アメリカの外交政策とイスラエルへの支援が、ミシガン州の上院議員選挙をはじめとする主要な選挙戦において、異例の重要な論点となっている。
ミシガン州で、民主党のエル・サイード氏が当選すれば、アメリカ初のイスラム教徒の上院議員になるという。(了)
出典元:The Guardian:Trump claims US will end military aid to Israel by end of this year(11/3)


























