気候変動の影響か?アラスカの川で数百匹のサーモンが大量死
アラスカの川で大量のサーモンが死んでいるのが見つかり、川の水温上昇が原因ではないかと見られている。
7月に襲った熱波の影響か?
地元メディアによれば、7月にアラスカのいくつかの川で、相当な数の成長していないサーモンが死んでいるのが発見されたという。
この原因について科学者らは、先月のこの一帯が前例のない熱波に襲われたためではないか、と見ているそうだ。
サーモンを専門とする生物学者のStephanie Quinn-Davidson氏は、フェイスブックの投稿において、次のように述べている。
「気候変動が、アラスカにもやって来たのです。私たちはそれを今、目にし、感じているのです。そして私たちのサーモンが、それによって死につつあるのです」
Unspawned salmon
320kmで850匹の死骸を確認
その投稿では、Quinn-Davidson氏や他の科学者らが7月後半、実際にフィールド調査を行ったことが記録されている。
Quinn-Davidson氏らは、ユーコン川の大きな支流となるKoyonuk川を移動。約200マイル(約321km)の範囲で、少なくとも850匹のサーモンの死骸を発見したという。
しかしQuinn-Davidson氏は、死んだサーモンの数は、500マイル(約804km)の範囲に及べば、この4倍から10倍は膨れ上がると見ている。その上で次のように語っている。
「私たちはまた、ユーコン川に注ぎこむAndreafsky川でも、死んだサーモンを見ました。だから死んだ数は、数千に上る恐れがあり、数万の可能性も高いと思います。しかもこれはユーコン川だけのことです。サーモンの大量死は、Kuskokwim川やBristol湾でも報告されているのです」
下の動画はQuinn-Davidson氏が実際に調査する様子を写したもの。是非、ご覧いただきたい。(了)
Video of one area where we saw the most salmon washed up on the shore.
Stephanie Quinn-Davidsonさんの投稿 2019年8月2日金曜日
出典元:CNN:The water is so hot in Alaska it’s killing large numbers of salmon(8/17)
出典元:INDEPENDENT:Unprecedented heatwave ‘kills thousands of fish’ in Alaska(8/18)