少女が自らの自殺の映像をリアルタイムで配信、その動画がコピーされネットで拡散する
アメリカで12歳の少女が自らの自殺する場面を撮影し、その映像が拡散するという事態が発生した。
●リアルタイムで配信するアプリを使用
その少女とは、ジョージア州のCedarwoodという街に住んでいたKatelyn Nicole Davisさん。
彼女は昨年の12月30日、モバイルフォンを通してリアルタイムで配信できる映像アプリを使い、自分が家族の1人から性的暴行を受けていると告白。
その後、自宅の庭で自分が首を吊って自殺を図る場面を撮影し、ネットに流し続けた。
自殺の準備から実行するまで42分に及ぶその動画は、無数の人々によってコピーされネットで拡散。
数日間YouTubeやフェイスブックでも公開され続け、配信が停止されるまでYouTubeでは4万回も再生されたと言われている。
●法律では公開を中止できない
生々しい自殺の場面がネットで流され続けた結果、地元のPolk郡警察には、動画を閉鎖するよう多くの苦情が寄せられたそうだ。
しかし警察によれば、自分たちには動画の公開をやめさせる法的拘束力はないという。
Polk郡警察署長のKenny Dodd氏はFox5の取材に対し、次のように語っている。
「私たちも他の人々と同様に、その動画を止めてほしいと思いました。それは子供にとって有害かもしれないからです。そのためいくつかのサイトと接触しました。彼らは動画の公開を中止しなければならないのかと尋ね、そして法律ではそれをする必要はないのでは、とも聞いてきたのです」
そのため警察は多くのサイトに対し、彼女に関する動画などを公開しないようお願いし、皆に協力するよう求めたという。
そして今では多くのサイトが要請に応え、動画が閲覧できない状態になっているそうだ。
●自殺の背景について調査が進められる
Katelynさんは自殺を図った後、すぐに地元の病院であるPolk Medical Centerに運ばれたが、その後医者によって死亡が確認されたという。
また現在、警察は自殺の背景についてどんな事実があったのか調査を続けているそうだ。
技術の進歩によってこれまで考えられなかった事態が発生しているが、今後どのような対策が求められるのか議論する必要があるのかもしれない。
出展元:FOX5:Girl’s ‘suicide video’ sparks outrage online(1/11)
出展元:DailyMail:Girl, 12, livestreams her own suicide after she was ‘sexually abused by a relative’ – and cops say they are powerless to remove horrendous online video(1/12)
出展元:INDEPENDENT:Girl kills herself in live online video and police cannot stop footage being viewed by millions(1/11)