英で極右勢力と黒人差別に抗議する人々が衝突、ケガを負った白人を黒人が助ける
先日、イギリスのロンドンで極右勢力が集会を行い、黒人差別へ抗議しているデモ隊と衝突したが、その際意外な場面が撮影された。
記念碑などを守るため極右勢力が集結
6月13日、ロンドンの議会前広場には歴史上の人物の記念碑などを守るため、数百人の極右勢力が集結。その後、警官隊と激しく衝突した。
現場にいたジャーナリストによれば、そのデモは退役軍人や「Britain First」、「フットボール・ラッド・アライアンス」といった極右団体などに組織されていたという。
ロンドンのSadiq Khan市長は、極右勢力が暴力や混乱を引き起こし、黒人差別への抗議デモがハイジャックされる可能性があると警告。このため「Black Lives Matter」の支持者は予定していた抗議デモも中止した。
しかし一部の「Black Lives Matter」の支持者はトラファルガー広場に集結。そこでプラカードを掲げ、平和的にデモを行ったそうだ。このため警察は両グループが接触しないよう、距離を保つように努めたとか。
解散後に近くの駅で衝突が起きる
午後5時になると外出禁止令が出されたため、両グループは解散。しかし近くのWaterloo駅で2つのグループが衝突したという。
Scuffles in London at Waterloo station between rival protest groups and police pic.twitter.com/ojvxne3NZX
— michael holden (@miholden) June 13, 2020
これにより極右支持者の白人男性が殴られるなどして、血を流し、または路上に倒れる姿も見受けられたとか。
しかし、その際「Black Lives Matter」の支持者の黒人が、頭から血を流している極右勢力の白人を背負う場面が目撃された。
この白人男性はRoyal Festival Hallに踏み入れた時に、襲われたとみられるが、その後敵対しているはずの黒人に抱えられ、安全な場所へ運ばれたという。
Amazing Reuters photograph from @dylanmpix: A man identified by the crowd as a far-right protester is carried to safety on Saturday by a 'Black Lives Matter' activistin London. #BLMUK pic.twitter.com/BvaKujLQmL
— Guy Faulconbridge (@GuyReuters) June 13, 2020
これにより2つのグループの間での争いは中断され、それぞれ解散することになったという。
もっともその後も、さまざまな場所で散発的な衝突が起きたとも言われているが、この黒人が白人を背負った場面は、多くのメディアでも紹介されている。(了)
出典元:MailOnline:He ain’t heavy: Black Lives Matter supporter carries white ‘far-right’ protester to safety after he was beaten up in violent clashes between rival troublemakers at London Waterloo station(6/14)
出典元:METRO:London protests: Demonstrators throw bottles and run into police as they ‘defend’ memorials(6/13)