ソーシャル・ディスタンスを保ちながら楽しもう!英国発の新しいコンサートの形
新型コロナウィルスの影響で多くの音楽コンサートが中止された2020年。休日の楽しみや生きがいを奪われてストレスが溜まっている人も多いはずだ。出演者や技術スタッフ、演出家など、収入が大きく減ってしまった人もいるだろう。
そんな中、ソーシャル・ディスタンスを保てる野外コンサートが、イギリス・ニューキャッスルで開催されている。
その様子がこちらだ。
ソーシャル・ディスタンスを守る工夫
各区画5人まで収容できる500のブースが設けられ、それぞれのブースは2メートルの距離があるため、しっかりソーシャル・ディスタンスが保たれる。
自分のブース内ではマスクの着用は義務付けられていないが、トイレなどでブースを離れる場合には、マスクやフェイスガードの着用が必要だ。
チケット購入の際にブースの場所と入場時間が指定される。入場時間をばらけさせるので密にならず、ブースまでの案内にも係員がつくので、場所を探してうろうろしているうちに、うっかり通路に密ができる…なんてことも防げる。退場も順番に係員が駐車場の車まで案内してくれる。
ドリンクは、あらかじめチケットを購入しておいて入場の際に受け取る。当日でも、専用アプリで購入して、ブースまで届けてもらうことが可能だ。ドリンクは缶ビール、ピッチャーのビール、アルコール入りフルーツサイダー、白ワイン、レッドブルがある。
ブースには椅子が用意されているので持ち込む必要はない。モッシュ・ピット(観客同士が体をぶつけあう場所)はないが、むしろこちらのほうが快適だと感じる人も多いのではないだろうか。
コンサートは大盛況
ソーシャル・ディスタンスを保ちながらでも、しっかり野外コンサートは盛り上がりを見せている。
Virgin Money Unity Arenaという会場で開催されているこのコンサートは、8月14日にスタート。初日は注目度の高いシンガーソングライターのサム・フェンダーが登場したこともあり、すべてのブースが完売した。
これが新しいコンサートの形になるのだろうか。(了)