ハトのレースで数千羽が行方不明、英で実際に起きたミステリー
イギリスで複数のハトのレースが行われ、多くのハトが行方不明となっている。
最大25万羽が放たれる
6月19日、イギリス全土では約50のハトのレースが行われ、最大で25万羽が放たれたという。
しかしその後、数多くのハトが行方不明となり、予定の時間に戻ってきたのは、わずか10%に過ぎなかったそうだ。
しかも数千羽の行方が現在も分かっておらず、その後、ずっと離れたオランダやスペインの南にあるマヨルカ島で発見されたハトもいたと言われている。
1400羽のうち戻ってきたのは300羽
最初に大量のハトの消失が報告されたのは、イングランド東部のPeterboroughからNorth Eastへ向かうレースで、参加した9000羽のハトの半数以上が失踪したという報道がきっかけだったという。
またその後も、同じ日にハトが行方不明となる報告が寄せられたそうだ。
南西ウェールズ鳩舎連合会のレース管理者であるDene Simpsonさんも同じ経験をしており、やはり19日の昼間にレースで1400羽のハトが放たれたが、家に戻ってきたのは200羽から300羽だったとか。
これらのハトはいずれも大切に育てられており、当時のレースの距離も92マイル(148km)で、ハトにとっては決して遠い距離ではなかったそうだ。
地球の磁場を使って飛ぶハト
ハトが消えた原因は天候の急変と考えられているが、Simpsonさんによれば、当時はこのような奇妙なことが起きる予兆はなかったという。
実際に午前中は曇っていたが、視界は良好で、午後には自宅のあるSwanseaにも澄んだ青空が広がっていたそうだ。
このためSimpsonさんは目には見えない何かが作用したと考えており、ハトが地球の磁場を使って家に戻るため、太陽嵐のような異常事態によって方向感覚が歪んでしまったのではないか、と想像している。(了)
出典元:METRO:Thousands of pigeons vanish mid-race in ‘Bermuda Triangle-style mystery’(6/29)