ウクライナの子供らが、「オリガルヒ」のスーパーヨットに抗議行動【トルコ】
トルコの港に先日、ロシアの新興財閥「オリガルヒ」のスーパーヨットが立ち寄ったが、ウクライナの子供たちが接岸を阻止しようとした。
スーパーヨットの前にボートが現れる
3月21日、「オリガルヒ」の1人、ロマン・アブラモビッチ氏が所有する456フィート(約139m)のスーパーヨット「ソラリス」が、トルコの都市・ボドルムの港に入港した。
しかし「ソラリス」の前に、ウクライナの子供たちの乗ったモーターボートが現れ、接岸を阻止しようとしたという。
子供たちは「戦争反対」と書かれたウクライナの旗を振りながら、「消えろ、ロシアの船!」「ウクライナに戦争はいらない」と叫び続け、「ソラリス」の進行を妨げたそうだ。
子供たちは警察に拘束されてしまう
この抗議活動を行ったのは、11人。そのうち7人は9歳から14歳の子どもだったという。
彼らはウクライナのヨットクラブ「Optimist Sailing Team Ukraine」のメンバーで、ロシアが侵攻する前、大会に参加するためにトルコに渡っていたそうだ。
しかし結局、トルコ当局により、この抗議活動は阻止され、子供たちはその後警察に拘束され、スーパーヨットも接岸できたとか。
ただしトルコの警察官は、「親切で理解ある」人たちで、すぐに全員を釈放。またトルコ国内でも、ウクライナの子供たちの行動は好意的に受け止められているという。
ヨットチームのコーチ、Vyacheslav ‘Slava’ Madonich氏は、抗議から数時間後、Facebookに、子供たちがテーブルを囲んでスナックやお茶を楽しんでいる写真を投稿している。
写真の1枚はトルコの警察官が撮影したもので、沿岸警備隊員もテーブルに加わってお茶を飲んでいる姿が映っていた。
ちなみにウクライナのゼレンスキー大統領はアメリカなどに対し、アブラモビッチ氏がロシアとの平和交渉の助けになる可能性があるとして、制裁を科さないよう求めている。(了)
出典元:Yahoo News:‘Go Away, Russian Ship!’ Ukrainian Sailors Block Abramovich’s Superyacht in Turkey(3/23)