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ロシア軍がキエフ周辺から後退、物資不足で攻撃を継続できず:ウクライナ国防省

ロシア軍がキエフ周辺から後退、物資不足で攻撃を継続できず:ウクライナ国防省
Twitter/Defence of Ukraine

ウクライナの首都・キエフ周辺の一部地域で、ウクライナ軍がロシア軍を押し返したと発表された。

 

一部の地域ではロシア軍は70km以上も後退

 

ウクライナ国防省のオレクサンデル・モツヤニク報道官は、テレビでの会議で次のように述べた。

 

「一部の地域で、ロシア軍は70km(44マイル)以上後退し、一部の地域では、敵は35km離れた距離にあります。ロシア軍はウクライナでの攻勢を進めるための十分な資源(物資)を持っておらず、攻撃の減速につながったのです」

 

またロシア軍の前線は事実上凍結しており、非常に多くの地域で、ロシア軍は攻勢を継続するための物資を持っていないという。

 

しかしロシア軍はキエフを包囲し、掌握する望みを捨てていないとし、ロシア政府がキエフを攻撃する部隊を強化するために、ベラルーシ側に追加の軍備を送っているとの見方を示した。

 

ウクライナ軍が価値の高い目標を攻撃

 

一方、イギリス国防省の情報部は、ウクライナ軍が揚陸艦や弾薬庫など、ロシア軍の占領地域にある価値の高い目標を攻撃するのを開始したとの見方を示している。

 

 

またウクライナ軍は、今後もロシア支配地域の補給路や物資をターゲットにする可能性が高く、これをすればロシア軍は防衛に専念せざるを得なくなり、士気が下がると述べている。

 

さらにイギリス国防省によれば、ロシア軍が予備役や徴集兵を動員して損失を補うことを検討しているという。

 

マリウポリでは40台のバスが待機、避難できず

 

一方、南東部の都市・マリウポリでは、市民の避難がいまだに困難な状況にあるようだ。

 

ウクライナの副首相は3月24日、マリウポリから市民を運び出すために40台のバスが待機しているが、ロシア軍はそれらを通さないと明らかにした。

 

また「今日、7つの人道的回廊が開かれることになっているが、マリウポリはその中に含まれていない」と述べている。

 

さらにウクライナ政府は、ロシア政府が8万4000人の子どもを含む40万2000人の市民をウクライナの都市からロシアに強制的に連れて行ったと非難。彼らが人質として利用される懸念を表明した。

 

ロシア政府はこの数字を裏付ける一方で、ウクライナの市民は進んで避難していると述べたという。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Nato has never been more united, says Biden; Kyiv and Moscow exchange prisoners – live(3/24)

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