【動画】まるでSF映画!トーテムポールとオーロラの競演が幻想的
アラスカ州南部にあるグレイシャーベイ国立公園で、まるでSF映画のような幻想的な光景が撮影された。
投稿された幻想的な動画
グレイシャーベイ国立公園の公式アカウントが3月16日に投稿したツイートがこちらだ。
A beautiful night sky with aurora borealis, as seen from Xunaa Shuká Hít (Huna Ancestors' House). In front of Xunaa Shuká Hít stands Yéil Kootéeya (Raven Totem Pole), one of two totem poles that honor the Raven and Eagle clans of the Huna Tlingit. #TimelapseTuesday pic.twitter.com/F6rM95M21i
— Glacier Bay NP (@GlacierBayNPS) March 15, 2022
これはタイムラスプ機能を使って撮影されたもの。最初にトーテムポールと美しい星空が映し出され、ズームアウトすると見事なオーロラが姿を現す。
トーテムポールが意味するもの
このワタリガラスのトーテムポールは、2016年に造られた比較的新しいものだ。しかし、重要な意味を持っている。
かつてこの地では、1700年代まで先住民であるフナ・トリンギットたちが暮らしていた。巨大な氷河や津波の影響でこの地を離れることを余儀なくされてからも、祖先が暮らした大切な場所であることは変わらない。いつか戻ってくることを考えながら、この地でアザラシ狩猟や釣りを続けていた。
この一帯が国立公園に指定されることは、フナ・トリンギットたちにとっては歓迎できるものではなかった。この土地が永遠に失われること、そして狩猟や釣りができなくなることを意味しているからだ。
最初は対立していた国立公園側とフナ・トリンギットたちだが、公園側が伝統を取り入れる形で和解。その象徴として協働でXunaa Shuká Hít (Huna Ancestors’ House)と2つのトーテムポールを建設したのだ。
その詳細は以下の動画で説明されている(日本語字幕なし)ので、興味のある方はご覧になってはいかがだろうか。(了)