160年前の絵画、iPhoneを使っている女性が描かれていた?
19世紀の絵画に、 iPhoneらしきものを手にしている女性が描かれているとして、ちょっとした話題になっているという。
ドイツの美術館に展示されている絵
その絵画とは、1860年に画家のフェルディナンド・ジョージ・ワルドミューラー(Ferdinand George Waldmüller)氏によって描かれた「The Expected(期待される者)」だ。
この絵には、若い女性が本に夢中になっている様子と、彼女に花を贈るのを待っている男性が描かれていた。
現在、この絵画はドイツ・ミュンヘンにあるノイエ・ピナコテーク美術館に展示されているのだが、スコットランドの美術愛好家であるピーター・ラッセルさんは、この絵の女性が、スマートフォンを持った歩行者と不気味なほど似ていることに気づいたという。
ネットでタイムトラベル説
やがて約160年前の絵画にiPhoneらしきものが描かれているとして、ネットでタイムトラベル説が、面白おかしく語られるようになったそうだ。
無論、この絵の女性が持っているのがスマートフォンとは、誰もが真剣に信じているわけではない。ラッセルさんも次のように語っている。
「私が最も感銘を受けたのは、テクノロジーの変化により、この絵の解釈がどれだけ変わったか、ということです。(略)大きな変化は、1850年や1860年には、少女が夢中になっているものが賛美歌か祈祷書であると、見る人すべてが認識していたということです」
確かに時代によって、目に映るものの解釈が変わるのは、面白い現象といえるだろう。(了)
出典元:METRO:People think this 160-year-old painting shows a woman on her iPhone(10/7)