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キリマンジャロで山火事が発生、炎が草木を食い荒らす

キリマンジャロで山火事が発生、炎が草木を食い荒らす
Twitter/Charles Kombe

アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロで山火事が発生し、消火活動が行われた。

 

警察や消防士、大学生などが消火活動

 

山火事が発生したのは10月21日の夕方(現地時間)。キリマンジャロの南側にある標高約4000メートルのカランガ(Karanga)のサイト付近で発生したという。

 

その後、炎は24時間燃え続け、タンザニアの警察、消防士、大学生、旅行会社のスタッフなど300人が炎を抑えるために懸命に働いていたという。

 

そしてタンザニア当局は10月23日、燃え続けた炎は、ほぼ鎮圧されたと発表。

 

タンザニア自然資源観光省のエリアマニ・セドイエカ氏も「火災をコントロールすることに大きな成功を収めた。まだ煙は出ているが、ほとんどの地域で鎮火している」と語った。

 

登山家かハニーハンターが原因か?

 

キリマンジャロはタンザニアの北東部に位置し、標高は5895メートル、アフリカ最高峰とされている。

 

タンザニア当局は、まだ火災の火元については特定していない。また21日に発生した火災は夜間の強風で広がったと見られ、現在もどの程度の面積に被害が及んでいるか、明らかにされていない。

 

ただ、自然資源観光省のセドイエカ氏は10月22日、登山家かハニーハンター(蜜をとる人)が「不注意に」火をつけた可能性があるとの見方を示した。

 

またタンザニア国立公園局のハーマン・バティホ氏も、違法な密猟や地元の人々が蜂蜜を採取するなど、人間の活動が原因であることは「確かだ」と述べている。

 

この山の周囲の森林は、ユネスコの世界遺産に登録された「キリマンジャロ国立公園」の一部を構成し、多くの絶滅危惧種が生息しているという。

 

また2020年10月にも、キリマンジャロでは火災が発生し、1週間猛威を振るった後、95平方キロメートルにわたって焼かれたそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Firefighters tackle blaze on Tanzania’s Mount Kilimanjaro(10/23)

 

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