ゼレンスキー大統領、ドネツク州のソレダールでの戦いは続いていると主張
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍がウクライナ東部の町の一部を制圧したとの見方を否定し、戦闘が続いていると主張した。
「いまだに戦闘が続いている」
先日からドネツク州の町、ソレダールでは、ウクライナ軍と民間軍事会社「ワグネル」を中心とするロシア軍とが激しい戦いを続けていた。
そして10日には、ソレダールの町の大部分がロシア軍によって制圧されたとの見方が出ていたが、ウクライナのゼレンスキー大統領は1月11日、テレビ演説で「いまだに戦闘が続いている」とし、次のように述べた。
「テロ国家(ロシア)とプロパガンダを広める者たちは、私たちの町、ソレダールがロシアの一部になったようなふりをしようとしている。しかし戦闘は続いている。ドネツクでの作戦戦域は維持している」
一方、「ワグネル」のトップであるエフゲニー・プリゴジン氏は、炭鉱の町、ソレダールはロシア軍によって完全に「解放された」と主張。約500人の親ウクライナの兵士が殺されたと述べたという。
ポーランドが「レオパルド2」供与を計画
ポーランド政府は、ウクライナにドイツ製の戦車「レオパルド2」を供与することを計画している。
ポーランドの大統領は、ウクライナが「レオパルド2」のような重火器を備えた車両を求めているとして、この供与は西側のウクライナ支援の重要な一歩になるとの見方を示した。
またイギリス政府も、ウクライナに自国の戦車「チャレンジャー2」を送ることを検討しており、首相官邸のスポークスマンは、スナク首相がウォレス国防大臣に対し、パートナー国と協力し、戦車の供与を含め、ウクライナへさらなる支援を提供するよう求めたという。
再びロシアの総司令官が交代
ロシア軍では、ウクライナでの作戦を統括する総司令官が、再び交代することになった。
昨年10月には、プーチン大統領により、セルゲイ・スロビキン陸軍大将が総司令官に任命されたが、ロシアのショイグ国防相は1月11日、新たな総司令官にワレリー・ゲラシモフ参謀総長を任命した。
スロビキン大将は今後、副司令官を務めることになるという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Putin replaces general in charge of Russian forces in Ukraine – as it happened(1/11)