オーストラリアの海岸に首のないワニを発見、一体なぜ?
オーストラリアののどかなビーチで、首のないワニが発見され、さまざまな憶測が飛び交っている。
全長が4mもあったオスのワニ
そのワニが発見されたのは、クイーンズランド州の町、ポートダグラスとクックタウンの間の海岸とされている。
ワニはクロコダイルのオスで、全長は4mもあったと考えられているが、その頭部がなくなっていたという。
クイーンズランド州環境科学局(DES)は、すでにワニの腐敗が進んでいたため、解剖できず、死んだ原因は不明なままだとしている。
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人間が殺した可能性
地元住民の間でも、ワニの死因については、さまざまな意見があるようだ。
ある人は、最近この地域でワニによる人への攻撃が相次いでいることから、人間によって復讐のために頭を切断されたのではないか、と考えているという。
またこのワニが死んだ後、他の捕食者によって頭部が食べられたとの見方もある。
DESは取材に対して「腐敗の状態から、人為的な干渉があったかどうかを判断することはできない。ワニは自然な捕食によって(死前または死後)首を切られたのかもしれない」と声明を発表した。
しかしワニの写真家で自然保護活動家のトム・チャーマーズ・ヘイズさんは、SNS上のメッセージで、次のように語っている。
「私は3時間、死骸と一緒にいましたが、(他の)ワニがこのオスを殺して引き裂いたことを示す兆候は全くありませんでした。非常に明確な鉈の跡が、体と、頭部が取り除かれた首周辺にあります」
クイーンズランド州では、このような大きなワニは小さな個体よりも、法律で厳しく保護されており、また巨大なオスを失うと、この地域の他のワニの社会秩序が乱れる可能性があるとも指摘されている。(了)
出典元:Livescience:Gigantic, 13-foot crocodile found with its head torn off on Australian beach(4/20)