マラソンをしていた男性が猛禽類に襲われ、頭に6つの爪痕を残す【スコットランド】
イギリスのスコットランドで、マラソンをしていた人が、猛禽類に襲われる事件が起きていたことが明らかになった。
爪が食い込み、頭に6つの穴
そのマラソンランナーとは、Ewan Cameronさんだ。彼は先日、スコットランドの都市、アンガスの村、フリオックハイムでランニングをしていたという。
その時、突然猛禽類(ノスリ)に襲われ、爪が後頭部に食い込み、血を流す事態に陥ったそうだ。
彼はメディアの取材に対し、村の外で3マイル(約4.8km)ほど走っていた時に襲われたとし、次のように語っている。
「誰かに後頭部を殴られているような感じです。爪はとても鋭く、後頭部に効果的に食い込んでいました。その攻撃の結果、私の頭には6つの穴が開いてしまいました」
またCameronさんは、過去に2度、この鳥に急襲されたことがあると語っている。その写真がこちら。
女性ランナーも頭と眉毛付近をケガ
Cameronさんの話がネットに投稿されると、他の複数のランナーが同じような攻撃を受けたと名乗り出たという。
女性ランナーのJo Barbourさんも、スコットランドの町、ファイフを走っていた時、ノスリに背後から襲われたそうだ。彼女は次のように語っている。
「爪は私の頭のてっぺんと眉毛に入り、幸運にも私の目は避けられましたが、危機一髪でした。鳥は私の上を旋回し、急降下し続けましたが、私はその時点で後ろ向きに走り、腕を空中で空振りさせて叫んでいました」
Barbourさんは、眉間に傷跡が残るかもしれないと考えており、今は田舎を走る時に「かなり神経質になっている」と述べている。
他にも多くのランナーが襲われているらしく、Cameronさんの投稿にも240件ほどの反響が寄せられたという。
Snap, I was attacked between Montrose and Forfar pic.twitter.com/1uVLc4QkPZ
— Stephen Campbell (@Soupy71) May 16, 2023
自分のテリトリーを守るため攻撃
スコットランド・アバディーンシャーにある団体「New Arc Wildlife Centre」のPaul Reynolds氏は、ノスリによる攻撃はよくあることではないとし、次のように述べている。
「ほとんどのノスリは4月中旬から5月初旬にかけて産卵します。そして巣のすぐ近くにある自分のテリトリーを守るために、その時期が(攻撃の)ピークになるのです」
その上で、Reynolds氏は人々に対し、鳥の営巣地を避け、必要であればヘルメットや帽子をかぶるなど、「適切な軽減策」を取るよう促している。(了)
出典元:BBC:Buzzard attack leaves runner with six holes in his head(5/16)