ロシア南部の都市にミサイル攻撃か?ウクライナでも診療所が被害に
5月26日、ロシア南部の都市で、ウクライナによると見られる攻撃が行われ、被害が出ているという。
空軍基地の近郊にもミサイルが飛来
ロシア当局やメディアの報道によると、南部の2地域がロケット弾とドローンで攻撃されたという。
ロシア南部の都市、クラスノダールでは、爆風により住宅やオフィスビルが被害を受けたと当局が発表している。
また隣接するロストフ州でも26日、ロシアの空軍基地があるモロゾフスク近郊にミサイルが飛来。しかし防空システムにより、全て撃墜したそうだ。
住宅やビルが爆発
クリミアの東に位置する都市、クラスノダールでは住宅やオフィスビルが破損する爆発が発生したが、これは2機のドローンによるものだったという。
クラスノダールの知事であるVeniamin Kondratyev氏は、テレグラムに次のように書いている。
「建物への被害はあるが、重要なインフラに被害はなかった。そして最も重要なのは、死傷者が出なかったことだ」
The moment of UAV arrival in #Krasnodar 💥 pic.twitter.com/k2QYZi01JQ
— Aurora Borealis (@aborealis940) May 26, 2023
Ukraine is striking back deep inside Russia.
2 slow-flying Shaheed-style suicide drones struck the MTS (Mobile TeleSystem) building in Krasnodar this morning.
The communications center suffered severe damages.
Krasnodar is 350 km behind the frontlines.
Well done Ukraine! pic.twitter.com/bXOExJrJ0X
— Visegrád 24 (@visegrad24) May 26, 2023
診療所がミサイル攻撃を受ける
一方、ウクライナでも25日夜から26日早朝にかけて、ロシア軍による攻撃が行われ、合計で17発のミサイルと31機のドローンが発射されたという。
これらの攻撃は首都のキーウや、近郊のドニプロ市、東部ハルキウなどの地域に対して行われたが、ウクライナ軍はミサイル10発とドローン25機を撃墜したと主張している。
撃墜したミサイル10発はカスピ海から発射されたと見られ、ドローンはイラン製の「シャヘド」23機、偵察用無人機2機だったそうだ。
この攻撃により、撃墜できなったミサイル数発と無人機、数機がハルキウ州とドニプロペトロウシク州の標的を攻撃したという。
ドニプロペトロウシク州にある都市、ドニプロでは診療所がミサイルの攻撃を受け、現時点では2人が死亡、30人が負傷したそうだ。ウクライナのゼレンスキー大統領は、次のように述べ、非難した。
「ロシアのテロリストが、人道的で誠実なものすべてに反する戦闘員であることが、再び確認された」
Two children, age 3 and 6, were wounded in the Russian missile strike on a hospital in Dnipro this morning.
This is the footage from the police who arrived at the scene just minutes after the attack. pic.twitter.com/5UA1TsMYPE
— Visegrád 24 (@visegrad24) May 26, 2023
「カラシニコフ」がドローン製造
ロシアの武器会社「カラシニコフ」は、自爆用ドローンの製造部門を立ち上げたという。
「カラシニコフ」は世界で最も広く使われているアサルトライフルのメーカーであり、ドローンはこの戦争で重要な役割を果たしてきた。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: two dead and 30 injured in Russian attack on Dnipro clinic – as it happened(5/26)