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NASAが、先日回収した小惑星のサンプルを公開し、分析する様子も配信した。

地球生命の構成要素を発見か？

そのサンプルとは、小惑星「ベンヌ」から採取されたもので、7年に及ぶミッション「OSIRIS-Rex」により、9月にはユタ州の砂漠に降り立ち、回収された。

そして先日、テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターにおいて、サンプルの予備的分析の様子が公開され、ネットで生配信されたという。

NASAは10月11日、小惑星のサンプルの中に「地球生命の構成要素が発見された可能性がある」と明らかにした。

最も多く炭素を含むサンプル

NASAのビル・ネルソン長官は発表の中で、次のように述べたという。

「OSIRIS-RExのサンプルは、これまで地球に届けられた中で、最も多くの炭素を含む小惑星のサンプルであり、科学者が何世代にもわたって私たち自身の惑星の生命の起源を調査するのに役立つだろう。我々がNASAで行っていることはほとんど全て、我々が何者で、どこから来たのかという疑問に答えようとしている。OSIRIS-RExのようなNASAのミッションは、地球を脅かす可能性のある小惑星についての理解を深めるとともに、その先にあるものを垣間見せてくれるだろう」

Here they are. These bits of ancient space rock may hold clues to how the rocky planets—including our own—formed. Scientists worldwide will study the #OSIRISREx sample for generations to come to get answers on where we come from. pic.twitter.com/2yN2cs36gQ

— NASA (@NASA) October 11, 2023

「OSIRIS-Rex」の主任研究者であり、アリゾナ大学の惑星科学と宇宙化学の教授であるダンテ・ローレッタ氏によれば、このサンプルは、水和粘土鉱物と分子の形で豊富な水を含んでおり、それらが湖、海、川の形成につながった可能性があるという。

現在、サンプルはジョンソン宇宙センターの特別な部屋に保管されており、そこは地球の湿気と大気からサンプルを保護し、アポロの月の石もすべてここで処理されたそうだ。（了）

出典元：ABC News：How OSIRIS-REx’s capsule could hold keys to ‘building blocks of life’ on Earth(10/12)