ロンドンで過去最大規模のデモ、イスラエルに停戦を求め50万人が行進
イギリスのロンドンで10月28日、ガザ地区への空爆を止めるよう求める人々が数多く集まり、デモ行進を行った。
「ガザでの虐殺を止めよ」
その日、ロンドンではデモ参加者が約50万人も集まり、イスラエルに対して停戦するよう訴え続けたという。
またデモ参加者は「ガザでの虐殺を止めよ」や「パレスチナを解放せよ。イスラエルは占領を終わらせよ」「ガザへの爆撃を止めろ」と書かれたプラカードを掲げ、横断幕を広げていたそうだ。
この集会は、イギリス史上最大規模の反戦デモの1つとみられている。
This isn’t a pro-Palestinian rally in London now, it’s a pro-Hamas rally.
Churchill is probably rolling in his grave. pic.twitter.com/cRqFZsX2Z2
— Arsen Ostrovsky (@Ostrov_A) October 28, 2023
London. Rally in support of #Palestine. pic.twitter.com/deh0fBf9zy
— tim anderson (@timand2037) October 27, 2023
London: “one state” of Palestine. pic.twitter.com/qPTIlZOOXH
— tim anderson (@timand2037) October 28, 2023
イギリス政府への批判の声
デモに対処するため、ロンドンでは1000人以上の警察官が配備され、首相官邸があるダウニング街近くでは、警察とデモ参加者の間で暴力的な衝突があったという。
このデモには元労働党党首のジェレミー・コービン氏も参加。彼は、パーラメント広場のステージで演説し、次のようにイギリス政府を批判した。
「昨夜(27日)の国連総会で、世界各国が圧倒的多数で停戦を要求する決議を行った。(略)イギリス政府が、あの(国連総会での)投票を棄権したことは永遠の汚点である」
またデモに参加していたパレスチナ系イギリス人の活動家である、アリア・マラック氏も、次のように主張した。
「イスラエル指導者は、ガザでパレスチナ人を根絶させるという大量虐殺の目的を明言しており、世界が見守る中、この虐殺を直接行っている。75年間イスラエルに殺人を許してきたイギリスの政治家とメディアエリートたちの手は、何千人ものパレスチナ人の子供たちの血で覆われている。政府は今すぐに即時停戦を呼び掛けるべきだ。 それからイスラエルとの武器貿易をやめ、イスラエルによるパレスチナ占領を完全に終わらせるための行動をとらなければならない」
ユダヤ人活動家も即時停戦を求める
さらにこのデモに参加していた「黒人ユダヤ人同盟」のユダヤ人活動家であるナオミ・グリーンバーグ氏も、次のように述べて批判した。
「イスラエルはイギリス政府が販売した武器を使い、ガザ地区でジェノサイドを行っている。ホロコーストでの私の家族に対する虐殺は、現在私たちがパレスチナ人に対して行っているのと同じ人種差別的、非人間的な見方によって可能になったのです。私が今日ここ(デモ)に来たのは、即時停戦とガザ封鎖の終了を要求するためです。私たち全員が私たちの名において、私たちの税金を使って行われている大量虐殺に反対しなければなりません」
同様のデモは、スコットランドのグラスゴーや、イングランドのマンチェスターなど全国各地で行われたという。(了)
出典元:METRO:Over 500,000 protesters shut down London to demand ceasefire in Gaza(10/28)