失語症だったブルース·ウィリスさんに、前頭側頭型認知症という新たな診断
1年ほど前に失語症であることを公表し、俳優業を断念していたブルース·ウィリスさん(67才)に、前頭側頭型認知症という新たな診断が出た。家族は「残酷な病気」だと述べている。
前頭側頭型認知症
映画『ダイ·ハード』で知られたアメリカの映画スター、ブルース·ウィリスさんは、2022年3月、失語症を理由に俳優業から引退していた。
その後、病気に関する詳しい検査が進められ、正確には「前頭側頭型認知症(FTD)」である事が分かったとのこと。今月16日に、家族が前頭側頭型認知症協会(Association for Frontotemporal Degeneration)のウェブサイトで公表した。
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以下は、サイトに掲載された文章から重要部分を抜き出して翻訳したもの。
FTD(前頭側頭型認知症)は残酷な病気です。病名はほとんど知られていませんが、誰にもなる可能性があります。60才以下の人にとっては、最も多い痴呆の原因となっています。診断が下るまでに数年かかることがあるため、FTDの実際の患者数は現在分かっているより多いでしょう。
現在のところ、この病気の治療法はないというのが現実です。しかし、その現実が将来変わることに期待しています。ブルースの病気は進行して行きますが、それと共にメディアからの注目度が高まり、この病気が広く知られ、調査研究が進めば良いと思っています。
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励ましてくれたファンに感謝
ブルースは、いつも生きることに喜びを見出していました。そして、知人の誰もが同じように喜びを見出せるよう、手助けをしていました。人を思いやる彼の気持ちが、彼自身にも、私たちにも返って来ているということなのでしょう。
この困難の時に、私たちの夫であり、父であり、友人であるブルースにみなさんが思いを寄せてくださったことに、感動しています。みなさんの変わらぬ共感、理解、そして大切にしてくださる気持ちが私たちの励みになり、ブルースにできる限り充実した人生を送らせる助けになることでしょう。
この文章は、ブルース·ウィリスさんの前妻であるデミ·ムーアさん、現在の妻であるエマ·ヘミングさん、そして5人の娘さん全員が連名で発表した。
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ウィリスさんは失語症と診断されてからも、この1年の間、友人と公の場に姿を現したり、楽器演奏する動画などをアップしていた。(了)
出典元:Page Six:Bruce Willis’ condition worsens, diagnosed with ‘cruel’ frontotemporal dementia(2/16)
出典元:The Association for Frontoemporal Degeneration:A Statement from the Willis Family(2/16)