亡き飼い主を待ち続けるワンコ、タイの王女が引き取ることに
亡くなった飼い主を忘れられない犬が、タイで話題となり、王女に引き取られた。
飼い主のホームレスと暮らしていた犬
そのワンコの名前は「ムー・デーン(Moo Daeng)」。この犬は、タイ北東部Nakhon Ratchasima県Mueang地区にあるセブンイレブンの外で、飼い主のホームレスと暮らしていたという。
しかし昨年11月、飼い主が死亡。「ムー・デーン」はいつもの場所に横たわり、亡くなった飼い主が戻ってくるのを待ち続けたそうだ。
やがて日本の忠犬ハチ公の物語と比較され、今年の1月にはネットでも話題となり、コンビニのオーナーやスタッフが、餌や毛布、ぬいぐるみを与えて世話をしてきたという。
しかし先週、タイの現国王であるラーマ10世(Maha Vajiralongkorn)の姪である、シリバ・チュダボーン王女が、「ムー・デーン」を引き取ったと明らかにした。
‘Hachi of Korat’ finds a permanent home thanks to royal kindness
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Princess Siribha Chudabhorn has taken “Moo Daeng”, a loyal dog in Nakhon Ratchasima province, into her care, a post on the Facebook page “KoratForumSkyscrapercity” said on Thursday.
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The canine, who has been… pic.twitter.com/wUrj4ekvni— Thenationthailand (@Thenationth) January 23, 2025
犬の精神的な問題に懸念を示す
チュダボーン王女によれば、地元の人が犬の治療費を募る動画で「ムー・デーン」について知ったという。そして犬の精神的な問題について、次のように語ったそうだ。
「私の犬はみんな、虐待、遺棄、怪我など、トラウマを経験しています。でもムー・デーンの場合には、重度の鬱病です。これは精神が対処できない状態です」
またチュダボーン王女は、自分もほぼ10年間、同じような鬱症状で暮らしているとし、「ムー・デーン」にも、精神的・肉体的に取り返しのつかないダメージを与える可能性があると述べた。
チュダボーン王女によれば、犬を養子にする前に、「ムー・デーン」が住んでいたセブンイレブンと地元当局に許可を求め、健康診断や検疫、環境への順応のため、Kasetsart大学獣医病院に連れて行ったという。
そして病院での診察と健康診断を終えた後、「ムー・デーン」はチェンマイにある王室の住居に移る予定となっている。(了)
出典元:INDEPENDENT:Thai princess adopts dog that went viral for mourning dead owner(1/28)