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末期ガン患者が自分の葬儀費用を作るガレージセール、通りすがりの客が募金集めに乗り出す

末期ガン患者が自分の葬儀費用を作るガレージセール、通りすがりの客が募金集めに乗り出す
Twitter/Edward-Big Ed-Sheets

米国のニュースメディアで、ある退役軍人の「終活」が、胸を詰まらせるストーリーとして報じられている。

 

ガレージセール巡りの2人が遭遇したもの

 

米国ペンシルベニア州に住むDavid DunklebergerさんとEd Sheetsさんは、夏の間あちこちで行われているガレージセールを巡って、掘り出し物を探すのが趣味だ。

 

そんな2人が車を走らせていた8月4日、杖をついた初老の男性Willie Davisさんのガレージセールを見つけたという。

 

 

並べられている物を見て回った後、2人はいくつかの物を買い、お金を払おうとした。すると、「お金はいらないから、そのかわりにこのガレージセールのことを知り合いに広めてほしい」と言われた。

 

彼はステージ4のガンで、余命が長くないと言いました。それで毎週末、病院から自宅に帰って持ち物を売っているそうなんです。

僕がちょっと妙な顔をすると、彼はこう言いました。「自分の葬式費用を作るために、全部売らないといけない」と。

 

両親の墓の隣に埋葬されたい

 

その後、DavidさんとEdさんは、Willieさんから詳しい事情を聞いた。

 

Willieさんはベトナム戦争で戦った66歳の元海軍兵で、今、癌の第4ステージに入っている。3人の姉妹がいるが、彼女らには「葬儀費用の負担をかけたくない」という。

 

そして、彼の最終目的は、遠く離れたヴァージニア州カルペッパーにある両親の墓の隣に埋葬してもらうことだった。

 

感動した2人がクラウドファンディング開始

 

Willieさんの「終活」に心を動かされたDavidさんとEdさんは8月5日、Willieさんを支援するためのクラウドファンディングページを立ち上げている。

 

そこにはこう書かれている。

 

集まったお金は、Willieさん(の遺体)をヴァージニア州カルペッパーに運び、両親の隣に埋葬するために100%使われます。

Willieさんの姉妹が葬儀社を選び、お金はその葬儀社に直接送金されることになっています。

お金に余りが出たときは、余り分は退役軍人を支援する団体への寄付金となります。

 

10月2日現在までに1923人から善意が寄せられ、寄付金総額は6万1128ドル(約700万円)を超えた。当初の目標額だった4万ドルは達成されている。(了)

 

出典元:Inside Eddition:Dying Pennsylvania Vietnam Vet Sells Belongings to Pay for His Funeral(9/27)

出典元:Liftable:Dying Vietnam Vet Sells His Belongings in Yard Sale To Pay for Own Funeral(9/28)

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