英国公衆衛生庁がすすめる食べるだけで身体に良い食べ物とは?
身体に不調を感じた際、我々は事あるごとに薬に頼りがちだ。一方、英国ではそんな現状に変化が起きつつある。
英国公衆衛生庁が新たに発表したガイドラインにおいては、軽い症状の治療のため薬を提供する代わりに、症状の緩和や治癒に効果的な食べ物を患者に対して紹介するよう、医療機関に促している。
そんな英国で推薦されている、病状の緩和等に効果的で身体に良い食べ物の数々を今回はご紹介しよう。
痛風の痛みに効くのはさくらんぼ
身体に良い食べ物としてあまりイメージがないかもしれないが、意外にもサクランボは痛風に効くそうだ。
2016年の研究によると、サクランボはその色や甘さ、さらにはジュースなどの形に加工されているか否かに関わらず、痛風の痛みの緩和に効果を発揮するとのこと。
推奨されている方法としては、2日間で3つかみほどのサクランボを摂取すること。これにより、痛風の痛みの元となる血液中の尿酸の濃度を減少させることができるという。
胸やけにはショウガ茶
ショウガは古くから胃の調子を整えると共に、体内での酸の生産を減少させることができる食品として知られてきた。
そんなショウガは胸やけに効果的だ。おすすめの摂取方法として紹介されているのはお茶に混ぜる方法だが、この際には胸やけを悪化させぬよう、少々ぬるいと感じるくらいの温度まで下がってから飲むのが良いという。
月経前症候群には牛乳を
女性であれば体調不良からイライラ感まで、多くの人が月経前症候群に悩まされている。
しかしそんな月経前症候群には牛乳が効果的だ。
月経前症候群が発生する原因としては、血液中のカルシウム濃度が低下することとされているが、カルシウムを豊富に含む牛乳を飲めばそんな症状は改善されるだろう。
ちなみに成人の場合、一日に1000ミリグラムほどのカルシウムを摂取することが推奨されているので、牛乳を飲むことはいずれにせよ健康のためには良さそうだ。
過敏性腸症候群に効くのはペパーミント
ペパーミントは胃腸の痙攣を抑える効果を持ち、腹部の膨満感やガスの充満を緩和させることができる。
そのためペパーミントは過敏性症候群に効果的で、さらに消化不良を改善させる効果まであるという。
最も簡単な摂取方法としてはペパーミントティーがおすすめ。これらの症状を感じる方は、通常の飲み物に替えて明日からペパーミントティーを飲まれてみてはいかがだろうか。
リンゴ酢は関節痛に効果的
お酢といえば何かと体に良さそうなイメージがあるが、リンゴ酢は中でも関節痛に効くとされる。
リンゴ酢には抗酸化ベータカロチンや酢酸が含有されており、これらが関節痛の痛みを和らげるのに効果を発揮するという。
おすすめの摂取方法は、小さじ2杯ほどのリンゴ酢を水に混ぜて飲む方法だが、その際には酸味の緩和のため蜂蜜を混ぜるのも良いだろう。
様々な胃腸の不調にはルバーブを
身体の様々な不調に幅広く効果を発揮するのは、西洋ではルバーブの名で知られる大黄だ。
漢方薬としても使用される大黄は、食欲増進や胃痛の緩和、さらには腸内の寄生虫対策に効果を発揮する。
いわば胃腸を健康的に保つための優れものだ。
オートミールは皮膚炎に効果的
皮膚炎に効果を発揮するとされるのは、いわゆるオートミール、麦のおかゆだ。
オートミールは炎症を抑え、皮膚のph値を正常に近づける効果があるのだという。
カンジダ症にはココナッツオイル
ココナッツオイルには真菌の生育を阻害する効果があるということをご存じだろうか。
そんなココナッツオイルは、口腔内のカンジダ症の治療に効果的。
使い方は簡単だ。電子レンジでココナッツオイルを温めて溶かした後、ある程度温度が冷めたらそれを口腔内の患部に塗布。30秒ほどマッサージしたら吐き出すだけだ。
また皮膚における感染の際には、溶かすことなくそのまま塗り込んで問題ないとのことだ。
バナナは足のいぼに効く
足のいぼといえば、なかなか頑固ですぐにはなくなってくれなさそうなものだが、そんな時に効果を発揮するのがなんとバナナだという。
バナナの果肉には抗ウイルス効果があり、いぼが腐ってしまったりすることを防いでくれるのだそうだ。
使い方は、バナナのむいた皮の内側をいぼにくっつけるように張り付けて固定させるだけ。そうすればいぼの大きさが小さくなっていくと共に、感染をも防ぐことができるという。
従来の薬に代わって、身近な食品を利用して病気の治療を行うという新たな試み。ご紹介した方法を少しでも役立てていただければ幸いだ。(了)
出典:The Sun:CHILL OR CURE? Seven everyday items from honey to ginger and oats that can cure your illnesses from eczema to constipation(8/23)