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西洋医学を批判していたインドのヨガ指導者、結局ワクチンを打つと表明

西洋医学を批判していたインドのヨガ指導者、結局ワクチンを打つと表明
YouTube/Swami Ramdev

現代医学を批判していたインド人の有名なヨガ指導者が、今後新型コロナワクチンを接種することを明らかにした。

 

伝統的な薬が有効と主張

 

その指導者とは、Baba Ramdev氏(Swami Ramdev、本名:Ram Kisan Yadav)。彼はこれまで新型コロナの治療にあたる医師や、使われる薬を批判し、ワクチンの効果についても疑問を呈して来たという。

 

実際、Ramdev氏は以前、「ワクチンを打つ必要性を感じていない」と発言。「なぜなら、私はヨガやアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)を実践し、数十年間もインドの伝統的な薬を飲み続けてきたからだ」と述べたそうだ。

 

しかし先日、Ramdev氏は自らがまもなく新型コロナのワクチンを接種することになると発表。さらに他の人々にも「確実にワクチンを2回打つように」と促し、次のように述べたという。

 

「ワクチンを接種し、ヨガとアーユルヴェーダを実践しましょう。この2つを合わせれば、インドでCovid-19が原因で亡くなる人は1人もいないほど強力な防御が与えられます」

 

「西洋の薬を飲むのは馬鹿げている!」

 

実は、Ramdev氏は「Patanjali」というブランドで代替医療を提供しており、先月にはインドの保健当局の専門家を攻撃。

 

インドでパンデミックが起きてから、数十万人が「アロパシー(西洋医学)」の薬を飲んで死亡したと主張し、「西洋の薬を飲むのは馬鹿げている」と主張したという。

 

その一方で「緊急治療や手術にはアロパシーが最適であることは間違いないが、それ以外の生活習慣病、遺伝性疾患、難病にはヨガやアーユルヴェーダが有効である」と語った。

 

医療関係者は起訴するよう政府に要求

 

これに対し怒った医療関係者は、「パンデミック緊急事態法」に基づき、Ramdev氏の発言が公衆衛生に対する脅威だとして、彼を起訴するよう政府に要求した。

 

さらにインド医師会(IMA)も、Ramdev氏の予防接種に関する誤った情報キャンペーンやめさせるよう要求。Harsh Vardhan保健大臣も、Ramdev氏に対し、発言を撤回するよう求めたそうだ。

 

その後、Ramdev氏は謝罪を表明。しかしすでにインド医師会は、Ramdev氏の「現代医学に対するいわれのない卑下と偏見に満ちた発言」に対して、インド医学研究評議会に文書を提出しているという。

 

そのため今回の、「ワクチン接種発言」へと繋がったと考えられている。Ramdev氏が共有していた動画は、フェイスブックでも削除されている。(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Ramdev: India’s most famous yoga guru to take Covid vaccine after berating doctors and modern medicine(6/11)

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