頭に乗せて水を運ばなくてすむよう…アフリカの人々の生活を便利する道具が素晴らしい
頭の上にバケツをのせて水を運ぶ人たちを助ける、便利な道具が作られ、利用されているのをご存知だろうか。
●大容量で転がしながら水を運ぶ
その道具とは「Hippo Roller」。これは円筒形をしており、非常に丈夫な作りのため、どんな道でも転がして水を運べるというもの。
25ガロン(約94リットル)もの容量があり、容器は密閉されているため衛生的で、安全に水を保存しておくことも可能だという。
この大容量でしかも体力もあまり使わずに運べるという点が、多くのアフリカの人々に役立っているそうだ。
●首や脊椎を痛める事故が起きていた
アフリカでは7億5000万人以上が清潔な水の不足したエリアに住むと言われている。
そのため多くの住民らが毎日数kmも歩き、清潔な水をバケツに入れ、それを頭の上に乗せ苦労しながら運んでいるという。
その結果、水運びを強いられている女性や子供が首や脊椎をひどく損傷してしまうケースもあるそうだ。
しかしこのHippo Rollerを使うことによりそのような事故は減り、他にも多くのメリットをもたらした。
●余った時間を他のことに費やせる
実際、Hippo Rollerは大容量のため、今まで毎日水を汲みに行っていた家族も、今では1週間に1回運ぶだけで済むようになったという。
その結果、かなりの労働時間が節約され、子供たちはその分を学校へ行ったり勉強をしたりすることに費やせるようになり、女性も余った時間を他の家事に充てられるようになったそうだ。
さらにこれまで頭にバケツをのせる姿を恥ずかしいと思っていた男性も、Hippo Rollerを使うことで人の目を気にしなくなり、積極的に水汲みに参加するようになったと言われている。
このHippo Rollerは1994年に開発されて以来、今までに20カ国に5万1000個も配布され、現在も50万人以上の生活を支えているという。(了)
出展元:GoodNewsNetwork:Simple Contraption Saves Women From Having to Break Their Necks Just to Carry Water(3/30)