時速40km、走行距離30kmを達成!エジプトの大学生らが酸素で走る車を開発
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エジプトの大学生たちが、酸素だけで走る小型の自動車を開発しているとして、注目を集めている。
圧縮酸素だけで時速40kmを達成
その大学生らとは、首都カイロ郊外にあるHelwan大学の学部生だ。
彼らは卒業プロジェクトの一環として、1人乗り用の車を開発。プロトタイプを使い、試験走行を行った。
その車はゴーカートのような形をしており、驚くことに使用される燃料は圧縮された酸素のみ。
それでも試験走行では時速40kmに達し、燃料を再注入することなく30kmを走り続けたという。
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運用コストもほとんどなし
またこの車を作るのに多くの費用はかかっておらず、制作費もわずか1008ドル(11万2000円)しかかかっていないとか。
車のデザインを手伝ったMahmoud Yasser君は、REUTERSの取材に対し、次のように語っている。
「この車の運用コストは、ほとんどないでしょう。人々は基本的に圧縮酸素を使いますから。ガソリン代を払うことなく、冷却する必要もないのです」
燃料費が高騰しているエジプト
彼らがこの車を作った目的は、クリーンなエネルギーを促進することと同時に、国内の燃料費の高騰に対抗するためだという。
実際、エジプトでは2016年後半から始まった3年に渡るIMFからの120億ドルの融資プログラムに対処するため、エネルギーの補助金がカットされ、痛みを伴う経済改革を推し進めているそうだ。
そして現在、開発チームはこのプロジェクトを拡大させ、大量生産を実現させるために、資金を募っている。
また彼らは、将来この車が時速100kmで走り、走行距離も100kmに到達できると信じているという。(了)
出典元:REUTERS:Egyptian students design car that runs on air(8/9)
出典元:NYPost:These students built a car that runs on air(8/9)