プロの格闘家の家に侵入した泥棒、三角締めをきめられその後、逮捕される
家に盗みに入った泥棒が、格闘家によって押さえられて逮捕される、という事件がアメリカで起きた。
5分間、三角締めで押さえつける
そのプロの格闘家とは、Sergio Hernandez Jrさん。彼によれば事件は7月16日、カリフォルニア州のサンディエゴにある父親の自宅で起きたという。
当時、Sergioさんと父親は用事で外出していたが、戻ってみると裏庭で男を発見。なぜここにいるのかと問い詰めたそうだ。
すると男は、犬から逃げようとしていたと返答。そのためSergioさんは、男を一旦は逃がすことに。
しかし家を覗いてみると、父親の寝室の窓は壊され、部屋は荒らされていたそうだ。
そのため、Sergioさんは急いで男を追跡。泥棒を家に引き戻し、警察が来るまで5分間、三角締めで地面に押さえつけていたという。
「人が傷つくのを見たくはなかった」
無論、罪を犯し、自宅を荒らした泥棒になら、報復のための暴力は許されるかもしれない。
しかし格闘家のSergioさんは、警察が来るまで、足で泥棒の首の周りを押さえつけただけだった。その理由について、彼は次のように語っている。
「私は柔術を13年間やっていました。だから容易に彼の腕を折ることはできたでしょう。しかし私は人々が傷つくのを見たくなかったのです。私は彼を気絶させるつもりでした。しかし、何故自分の家を選んだのか理解するため、彼と話し続けたかったのです」
「私は怒っていましたし、動転もしていました。しかし私は復讐や満足感から、彼を傷つけることは決してしたくないと思っていたのです。私は人々が殴り合ったり、ストリートファイトしたりする動画を投稿するのを見て、いつも皆が暴力を賞賛しているとして悩ましく思っていました」
父親「ボクシングジムに招待したい」
また以前、スクールカウンセラーやボクシングコーチをしていた父親のHernandezさんは、泥棒が未成年者でないことを確かめてから警察に通報したが、それでも今では泥棒に同情しているという。
Hernandezさんは、取材に対しても次のように語っている。
「私は彼をボクシングジムに招待したいと思っています。彼は若い。彼を救うための、または正しい方向へ導くための時間は、まだあるのです」(了)
出典元:ABC News:Alleged intruder who picked the wrong home taken down by MMA fighter until police arrive(7/18)
出典元:INDEPENDENT:Burglar picks wrong home to break into as MMA fighter puts him in chokehold(7/22)