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パプアニューギニアで警察官がストライキ、大規模な暴動、放火や略奪が横行

パプアニューギニアで警察官がストライキ、大規模な暴動、放火や略奪が横行
X_The National Independent

パプアニューギニアの首都で1月10日、大規模な暴動が発生し、スーパーなどが略奪の被害にあった。

 

車や店に放火、スーパーで略奪

 

パプアニューギニアのポートモレスビーでは賃金を巡る問題から、警察官らがストライキを起こし、1月10日には、大規模な市民による暴動が発生したという。

 

当時、数百人の市民が街頭に繰り出し、店や車に放火。スーパーから商品を略奪し、この混乱で少なくとも8人が死亡したそうだ。

 

その後、秩序を回復するために軍が出動。10日の夜には暴動が沈静化したが、現地ではまだ緊張が続いていると言われている。

 

「前例のないレベルの暴動」

 

パプアニューギニアのジェームズ・マラペ首相は1月11日、国民に向けて「不法行為は容認されない」と訴えたという。

 

また首都圏知事のパウズ・パーコップ氏も1月10日のラジオ演説で、「私たちの市では前例のないレベルの暴動が発生しており、これは私たちの市とわが国の歴史の中で、これまでに起こったことのないことだ」と指摘。

 

さらに「悲しいことに今日、命を落とした人もいる」とし、人数は明らかにしなかったものの、暴動による死亡者が出たことを認めた。

 

地元メディアによれば、ポートモレスビー総合病院は8人の死亡を確認したという。また暴動は首都以外にも広がり、パプアニューギニア第2の都市・ラエ市でもさらに7人が死亡したそうだ。

 

ストライキのきっかけは給料の減額

 

警察官らのストライキのきっかけは、警察や公務員の給料が最大で50%減額されていたこと。しかしこれは、コンピューターの不具合が原因で、最大で100ドルが給料から差し引かれていたという。

 

しかしその後、SNSなどにより、政府が増税を行ったとの誤った情報が広がり、その結果警察官らが1月10日に、議会議事堂前で抗議デモを行ったそうだ。

 

一部の救急隊員は、銃撃による負傷を負ったと報告しており、アメリカ大使館も敷地の近くで銃撃を受けたと報告している。

 

また中国大使館もパプアニューギニア政府に対し、数社の中国企業が襲撃され、多数の中国人が負傷したと苦情を申し立てたという。ただし負傷した人数などは、明らかにしていない。(了)

 

出典元:BBC:Papua New Guinea: At least eight dead after major rioting and unrest(1/11)

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