アイスランドで再び溶岩が噴出、新たな亀裂が出現
アイスランド西部の半島では、地面に新たな亀裂が発生し、そこから再び溶岩が噴出したという。
警察は非常事態を宣言
アイスランド気象庁(IMO)は、3月16日に声明を発表。「レイキャネス半島(西部)の町、Stora SkogfellとHagafellの間で、噴火が始まった」と明らかにした。
溶岩は、新たな亀裂から噴出したと見られ、アイスランド国民保護・緊急事態管理局は、新しい亀裂の正確な位置を絞り込むために、ヘリコプターを派遣したそうだ。
このような大規模な溶岩の噴出は、昨年12月以降、4回目となり、アイスランド警察は非常事態を宣言した。
A volcano in Iceland erupted for the fourth time since December, spewing smoke and bright-orange lava into the air. An aerial video shot by Iceland’s Department of Civil Protection showed a long, glowing fissure streaking across the ground https://t.co/L8vPHODJ0G pic.twitter.com/pPfbLiX4JJ
— Reuters (@Reuters) March 17, 2024
亀裂の長さは2.9kmと推定
アイスランド気象庁によれば、今回の噴火は、2月8日に噴火した場所の近くで発生し、亀裂の長さは2.9kmと推定されているという。
アイスランド気象庁は3月15日には、この地域の地下にマグマが蓄積しており、「新たなマグマの流入があり、警告する暇もなく、噴火する可能性がある」と伝えていた。
この地域にある町、Grindavikの住人、4000人は昨年の11月11日に避難をし、2月19日には自宅へ戻ることが許されたが、帰宅した人はわずか100人ほどだったそうだ。
そしてGrindavikの住人、300人が自宅の売却を申請しているという。
またこの地域にある発電所からも従業員は避難しており、現在は周囲に堤防が建設され、発電所は遠隔操作されているそうだ。
アイスランドには33の活火山があるとされるが、2021年3月まで、レイキャネス半島では8世紀にわたって噴火が発生していなかったとされている。(了)
出典元:The Guardian:Volcano in Iceland erupts for fourth time in three months(3/16)