墜落した「エア・インディア」の旅客機、当日は電気系統が故障か?【動画】

6月12日、インド西部で「エア・インディア」の旅客機が墜落したが、当日には電気系統の不具合を起こしていたとする動画が、ある男性によって投稿された。
エアコンも座席のテレビも機能せず
その男性とは、Akash Vatsaさんだ。彼によれば今回の事故が起きる前、インドのデリーから西部の都市、Ahmedabadへ向かうため、墜落したのと同じ「エア・インディア」の機体に乗っていたという。
その際、電気系統が故障し、あらゆる設備が機能していない様子を機内で撮影。事故後に、その動画をSNSに投稿した。動画の中で、Vatsaさんは次のように述べていた。
「エアコンは全く機能していません。いつものようにテレビ画面も機能していませんし、客室乗務員を呼ぶボタンも動いていません。何も機能していません。何も。ライトさえも機能していません」
I was in the same damn flight 2 hours before it took off from AMD. I came in this from DEL-AMD. Noticed unusual things in the place.Made a video to tweet to @airindia i would want to give more details. Please contact me. @flyingbeast320 @aajtak @ndtv @Boeing_In #planecrash #AI171 pic.twitter.com/TymtFSFqJo
— Akash Vatsa (@akku92) June 12, 2025
苦情を申し立てるために動画を撮影
Vatsaさんは6月12日の朝、同じ機体に乗っており、その後、この機体は便名を変え、午後1時過ぎ(現地時間)にロンドンに向かって離陸。しかしその直後に墜落、爆発した。
Vatsaさんによれば、「エア・インディア」に苦情を申し立てるためにこの動画を撮影したが、今回の墜落事故後の機体の問題点を浮き彫りにするために、投稿したという。
まだ今回の墜落の原因は明らかになっておらず、調査が続けられている。
原因としては、急激な風向の変化によるエンジンの失速、あるいは両エンジンへのバードストライクなどが考えられるという。
またこの機体は、ロンドンへの長距離飛行に備え、大量の燃料を積んでいたため、墜落後の火災が激化したと考えられている。
この事故では旅客機に搭乗していた242人のうち241人が死亡、1人が奇跡的に助かったそうだ。ただ機体が衝突した建物内からも、数十人の遺体が収容されたという。(了)
出典元:MailOnline:Passenger’s chilling video ‘shows “nothing working” from air con to TV screens on doomed Air India jet hours before Gatwick-bound flight crashed in deadly fireball’(6/12)