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米連邦裁判所、レイプ裁判でトランプ大統領の控訴を棄却

米連邦裁判所、レイプ裁判でトランプ大統領の控訴を棄却
X_Republicans against Trump

連邦控訴裁判所は6月13日、2023年のレイプ事件の民事訴訟に関して、トランプ大統領が求めていた再審理を却下した。

 

トランプ氏の控訴の申し立てを棄却

 

元雑誌コラムニストのE・ジーン・キャロル氏は、1996年にニューヨークのバーグドルフ・グッドマン百貨店で、トランプ氏にレイプされ、その後も名誉を棄損されたとし、ニューヨーク連邦地裁に裁判を起こした。

 

2023年5月、ニューヨーク連邦地裁はトランプ氏による性的暴行と名誉毀損を認定し、キャロル氏へ500万ドル(約7億2000万円)の支払いを命じた。

 

しかしその後、トランプ氏は控訴するも、昨年12月30日、第2巡回控訴裁判所の3人の判事は、トランプ氏の性的暴行を認定したニューヨーク連邦地裁の評決を支持。トランプ氏側の控訴の申し立てを棄却した。

 

その後、再びトランプ氏は、控訴裁判所の大法廷での再審理を求めたが、今年の6月13日には連邦控訴裁判所が再び、申し立てを却下した。トランプ氏が望むなら、次の審理は連邦最高裁判所となる。

 

トランプ氏側は上告を予定

 

キャロルさんがレイプされたと訴えた時、トランプ氏はその主張を否定し、「彼女は自分のタイプではない」と述べ、さらに「本の売上を伸ばすために嘘の話を捏造した」と主張。

 

これによりキャロルさんは、名誉も傷つけられたと訴え、連邦地裁は民事上の性的暴行に対して約200万ドルの損害賠償、そして名誉毀損に対して約300万ドルの損害賠償をトランプ氏に支払うよう判決を下した。

 

今回、再び控訴が棄却されたことを受け、トランプ氏の法務担当者は6月13日の声明で、次のように述べた。

 

「アメリカ国民は歴史的な規模でトランプ大統領を支持しており、司法制度の政治的武器化を即時停止し、民主党が資金提供したキャロル氏の事件を含む、全ての魔女狩りを速やかに取り下げるよう求めている。キャロル氏の裁判は引き続き上告される予定だ」

 

一方、キャロル氏と彼女の弁護士ロバータ・カプラン氏は、この判決に「満足」しているとし、声明で次のように述べた。

 

「トランプ大統領は、2つの別々の陪審の評決に異議を唱えるために、あらゆる手段を講じていますが、その試みは失敗に終わりました。彼は依然として、性的暴行と名誉毀損の責任を負っています」

 

カリフォルニア州への指揮権返還を命じる

 

一方、連邦地方裁判所は6月12日、トランプ大統領が連邦政府の権限で、カリフォルニア州の州兵を動員したのは違法だとの判断を示し、大統領に対して指揮権を同州に返還するよう命じた。

 

チャールズ・ブレイヤー上級裁判官はトランプ大統領の行動について「権限の逸脱においても、憲法修正第10条違反においても違法」と認定。「従って、カリフォルニア州兵の指揮権を直ちにカリフォルニア州知事に返還しなければならない」と指摘した。

 

裁判官はこの判断の執行を13日正午まで猶予するとし、司法省はこの判決を不服として上訴したという。(了)

 

出典元:CNN:Appeals court denies Trump plea to review $5 million judgment in E. Jean Carroll abuse and defamation case(6/13)

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