映画監督のロブ・ライナー氏と妻が死亡、殺人容疑で息子を逮捕

アメリカの著名な映画監督とその妻が自宅で死亡しているのが発見され、その後殺人容疑で、息子が逮捕された。
映画『スタンド・バイ・ミー』の監督
映画『スタンド・バイ・ミー』や『恋人たちの予感』の監督を務めたロブ・ライナー氏(78)と、妻のミシェル・シンガー・ライナー氏(68)が12月14日、ロサンゼルスの自宅で死亡しているのが発見された。
2人のことは、向かいの家に住む娘のロミーさんが発見したとみられ、通報を受けたロサンゼルス消防局の救急隊が午後3時30分に出動。現場に到着後、ライナー夫妻が死亡しているのを確認したという。
その後、ロサンゼルス市警察(LAPD)の強盗殺人課の警察官が2人の死亡について捜査を開始し、殺人事件だと断定。現場にいたライナー夫妻の息子であるニック・ライナー氏(32)を事情聴取で連行し、14日の午後9時15分頃に、2人の殺人容疑で逮捕した。
薬物依存に陥り、ホームレス生活
ロブ・ライナー氏は俳優としても活躍し、その後映画『スパイナル・タップ』(1984年)、『スタンド・バイ・ミー』(1986年)、『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987年)、『恋人たちの予感』(1989年)、『ミザリー』(1990年)、『ア・フュー・グッドメン』(1992年)などで監督も手掛け、アカデミー賞作品賞にもノミネートされたという。
一方、息子のニック・ライナー容疑者は思春期から薬物依存に陥り、ホームレスの生活を繰り返し、その後薬物依存の治療を始め、22歳になるまでに17回以上リハビリ施設に入所したそうだ。
またロサンゼルス・タイムズ紙が家族の友人の話として報じたところによると、ロブとニック・ライナー容疑者は12月13日、コメディアンのコナン・オブライエンの自宅で開かれたクリスマスパーティーで口論になったという。
トランプ氏の発言に批判
ロブ・ライナー氏とミシェル・ライナー氏の死は、多くの悲しみを引き起こし、バラク・オバマ元大統領は、声明の中で「ロブの映画とテレビにおける功績は、最も大切な物語をスクリーン上で私たちに与えてくれた」と述べたという。
一方、トランプ大統領は、自身を批判してきたロブ・ライナー氏を攻撃し、15日にはSNSの「Truth Social」において、「伝えられたところによれば、ライナーの死は、トランプ錯乱症候群と呼ばれる、重篤で執拗な、治癒不可能な精神障害により、彼が他者に引き起こした怒りが原因だという」と投稿した。
しかし議員や著名人は、このトランプ氏の発言を非難。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事はトランプ氏について、「この男は病気だ」と批判した。(了)
出典元:The Guardian:Rob Reiner’s son Nick arrested in connection with deaths of his parents(12/15)


























