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ビルマ沖に幽霊船?船員も貨物もない錆びた船が発見される

ビルマ沖に幽霊船?船員も貨物もない錆びた船が発見される
Facebook/Yangon Police

船員もおらず積荷もない幽霊船のような船が、ビルマ(ミャンマー)沖で発見され、ミステリーの解明が進められた。

 

錆びた船体に乗組員や積荷もなし

 

その船は「Sam Rataulangi PB 1600」と呼ばれる輸送船で、船体は錆び付いており、先週ビルマ(ミャンマー)の首都、ヤンゴンの沖合7マイル(約11km)ほどの所で漁師によって発見されたという。

 

長さは177m以上もある巨大な輸送船で、発見された当時は浅瀬に乗り上げていたそうだ。

 

そこで先週の木曜日に、当局と海軍の担当官が乗船。しかしこの輸送船はインドネシアの国旗を掲げていたものの、船内には乗組員もおらず積荷も一切なかったそうだ。

 

Yangon Policeさんの投稿 2018年8月30日木曜日

Yangon Policeさんの投稿 2018年8月30日木曜日

レーダーを分析後、タグボートを発見

 

この謎の船に関しては先週にかけて話題となったようだが、やがてビルマの海軍は船の位置関係を特定するため海岸からのレーダーの記録を分析。

 

その結果、海岸から約80km離れた沖にいた、「Independence」と呼ばれる名前のタグボートの追跡に成功したという。

 

そしてタグボートに乗っていた13人のインドネシア人に聞き取り調査を行ったところ、彼らは「Sam Rataulangi」を曳航していたと告白。8月13日にタグボートでジャカルタを出発し、バングラデッシュにある船の解体工場へ向かっていたと語ったそうだ。

 

Yangon Policeさんの投稿 2018年8月30日木曜日

Yangon Policeさんの投稿 2018年8月30日木曜日

悪天候でケーブルが切断、流される

 

しかしヤンゴン川の南部に到着した時、天候が悪化。船に取り付けられていたケーブルが切断され、輸送船が潮に流され、航海を続けることが困難になったため捨てることを決意したとか。

 

輸送船はさらに潮流に乗り、沖へ運ばれた後、浅瀬に乗り上げ、やがて漁師に発見されることとなる。

 

この船は2001年に建造され、最大貨物積載量は2万6500tもあり、これまでは世界中を航海していたという。

 

解体するために曳航されていたことから、積荷はなかったのだろうが、こんな大きな船が空になっていたとは、発見した人も驚いたに違いない。(了)

 

出典元:NYPost:Navy solves mystery of drifting ‘ghost ship’(9/2)

出典元:BBC:‘Ghost ship’ in Myanmar: Navy finds answers(9/1)

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