米男性の自宅からネイティブ・アメリカンの骨2000本を発見、謎が深まる
アメリカで個人の自宅から、数千本ものネイティブ・アメリカンの骨が発見され、注目を集めている。
4万2000点もの遺物を収集か
その骨などが発見されたのが先週の火曜日、場所はインディアナ州のWaldronにある、Don Miller氏の自宅とされている。
Miller氏は2015年に91歳ですでに亡くなっており、連邦捜査局(FBI)の捜査員が家の中を調べたところ、約4万2000点の遺物が見つかったという。
捜査員は現時点で、それらの膨大な遺物が、文化財保護法を破って入手された可能性があると見ている。
We’re hanging out at the @MuseumofNature’s Research and Collections Facility open house today showcasing two mammoth tusks that were repatriated to Canada from the United States earlier this year after being recovered during an investigation by the @FBI. pic.twitter.com/YMnFvbHL2h
— U.S. Embassy Ottawa (@usembassyottawa) October 13, 2018
2000本、500体分の骨
また連邦捜査局アート・クライム・チームを率いるTim Carpenter氏がメディアに語ったところによれば、遺物の中には約2000本の人骨が含まれているという。
この2000本の人骨は500体分の遺体に相当するとされ、それらのほとんどがネイティブ・アメリカンの埋葬地から掘り返されたものだと考えられている。
しかしなぜ、こんなに大量の人骨を収集したのだろうか?その問いに対して、Carpenter氏は「本当に分からない」とだけ答えている。
ただ先週の終わりまで捜査官らは、Miller氏のコレクションの詳細について伝える予定とし、その中にはコロンブスが大陸に渡る以前の陶器類や明の翡翠、エジプトの石棺も含まれるそうだ。
Don Miller, the man at the center of an FBI artifacts raid in Indiana, has died. http://t.co/CJNdf7MeAR pic.twitter.com/e1Fw3fpEnC
— IndyStar (@indystar) March 26, 2015
Miller氏はカトリックの宣教師をしていたことがあり、ハム無線のオペレーターをしていたとされ、生前から遺物を違法に入手していたことを認めていたとか。
また彼は世界中で、許可されていない考古学の発掘作業も行ってきたという。
これらのコレクションの調査は現在も進められているが、専門家によれば全てを選り分けるには、数十年かかる可能性があるという。(了)
出典元:NYPost:FBI finds 2,000 ancient human bones in Indiana man’s house(2/27)
出典元:WFTV:FBI finds 2,000 human bones among antiquities seized from man’s home(2/26)