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豚の精液をシャンプーのボトルに入れて持ち込もうとした男性が、豪の税関で逮捕

豚の精液をシャンプーのボトルに入れて持ち込もうとした男性が、豪の税関で逮捕
写真AC

豚の精液をシャンプーのボトルに入れて、オーストラリア国内に持ち込もうとした男性2人が逮捕された。

 

海外メディアによれば、2人は以前から組織的に豚の精液の密輸を行っており、両名とも懲役刑が確定した。

 

シャンプーボトルに精液

 

逮捕された2人は、「GD Pork」という養豚企業のTorben Soerensen社長と、Henning Laue生産本部長。

 

彼らは、デンマークの豚の精子をシャンプーボトルなどに入れてオーストラリア国内に持ち込み、西オーストラリア州・ピンジャラにある同社の養豚場で種付けに使おうとしたことを認めている。

 

海外メディアによれば、デンマークの豚の精子はオーストラリアの豚の精子よりも受胎率が高く、2人の密輸の目的は受胎率の高い精子で養豚場の生産性を上げることだったようだ。

 

オーストラリアでは1995年から、疫病感染や生物テロを防止するために、豚の精子や卵子の輸入は禁止されている。

 

2人が逮捕された後の取り調べで、精子の密輸はGD Pork社単独で行われたものでなく、同社に出資している株主企業が関わっていることが分かった。

 

2人はパース地方裁判所で、「強引な」株主に「影響されて」違法な精子の持ち込みを行ったと証言している。精液をシャンプーのボトルやハンドローションのボトルに入れたのは検疫官の目を誤魔化すためで、株主がそうするようにとアドバイスしたとのこと。

 

2009年から行われていた組織的密輸

 

GD Pork社の主な株主はPork Australia ApSという豚肉生産会社。このPork Australia ApSが、2009年から、豚の精子の密輸をGD Pork社に行わせていたことも、2人の証言から分かった。

 

GD Pork社のSoerensen社長は、2012年から密輸に積極的に関わっていたそうだ。また、Henrik Enderlein社というデンマークの養豚企業からも、密輸の指示を受けていたらしい。

 

パース地方裁判所はSoerensen社長とLaue生産本部長に実刑判決を言い渡したほか、GD Pork社に50万ドルの罰金を課したが、同社はすでに破産申請を行っている。

 

また、密輸を指示したと見られるPork Australia ApS社は、社名にAustraliaという文字が入っているが、デーンマークの会社であり、オーストラリアの裁判所で裁くことはできない。(了)

 

 

出典元:Metro:Farmers jailed after smuggling pig semen in shampoo bottles(8/16)

出典元:ABC News:Illegal pig semen racket busted, with WA pig farmers jailed(8/14)

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