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マスクをつけていなかったフィリピンの男性、警官に射殺される

マスクをつけていなかったフィリピンの男性、警官に射殺される
Twitter/Rodrigo Duterte

フィリピンで新型コロナウイルスの規則を守らなかった男性が、警察官によって射殺された。

 

マスクをつけていないと注意され激高

 

フィリピン警察によれば、この事件が起きたのは4月2日、場所は南部ミンダナオ島の北東部北アグサン州の街、Nasipitの検問所だという。

 

当時、63歳の男性は酔っていたとも考えられており、村の保健職員から、マスクをつけるよう注意を受けたそうだ。

 

これに対して男性が激高。保健職員や警察を激しい口調で罵り、しまいには大鎌を手にして、保健職員に襲いかかったと言われている。

 

当時、警察はなだめようと試みていたが、それがうまくいかず結局、男性を射殺した。

 

大統領が射殺を許可

 

フィリピンのドゥテルテ大統領は4月1日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、次のように国民に呼びかけた。

 

「現時点で政府の方針に従って下さい。なぜなら秩序を保つことが重要だからです。そしてヘルスケア・ワーカーや医者に危害を加えないように。それは深刻な犯罪になります。警察や軍に対する私の命令は、トラブルを起こした人間は誰でも、彼ら(警察や軍)の命が危険に晒された場合、射殺せよ、というものです」

 

首都マニラを含む北部ルソン島では、3月16日以来、約1カ月に及ぶロックダウンが行われており、食料や薬の購入以外、または医療従事者ではない場合は、外出が禁じられているという。また外出する際は、必ずマスクを着用するよう命じられている。

 

現在(4月7日時点)、フィリピンでは3764人が新型コロナに感染し、177人が亡くなっている。

 

今回の事件は、新型コロナ抑制策の制限に従わない市民を、警察が射殺した初めてのケースとされている。(了)

 

 

出典元:Aljazeera:Man shot dead in Philippines for flouting coronavirus rules(4/5)

出典元:DW:Man shot dead for flouting coronavirus rules(4/4)

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