ポーランドのロードレースで大事故、選手がフェンスに激突し、昏睡状態に
ポーランドで行われた自転車ロードレースで後半、事故が起き、選手の1人が大ケガを負った。
トップスピードでフェンスに激突
その事故が起きたのは8月5日、「ツール・ド・ポローニュ」の第1ステージのレースの最中とされている。
当時、選手たちはゴールを目前にし、横に並んでスパートをかけていたという。
その時、右端を走っていたオランダ人のFabio Jakobsen選手(チーム:ドゥクーニンク・クイックステップ)が、トップスピードのまま防護フェンスに激突。そのままフェンスを突き破り、そばにいたオフィシャルスタッフ(カメラマンとの報道も)にぶつかった。
またその衝撃でフェンスやバナーボードも吹き飛ばされ、それらに他の選手も巻き込まれてしまう。そしてバイクはドミノ倒しのようになり、他の選手も地面にたたきつけられた。その様子がこちら。(ショッキングな場面のため、閲覧にはご注意頂きたい)
Massive crash on the finish line in stage 1 of 🇵🇱@Tour_de_Pologne! #TDP20 (📺@sport_tvppl) pic.twitter.com/mwvDwS9Y3i
— World Cycling Stats (@wcsbike) August 5, 2020
今後、頭蓋骨や顔の手術が必要
Jakobsen選手はこの事故で、顔や胸に複数のケガを負い、昏睡状態に陥り、すぐに病院へと搬送されたという。
そして集中治療室へ運ばれたが、医師は、現在彼の容態は安定していると語っている。しかし今後、頭蓋骨や顔などの手術が必要になるそうだ。レース・ドクターは次のように語っている。
「それは深刻な頭と脳の外傷です。私たちはできる限りのことをしました。医療チームもすぐにやってきたのです。最大の問題は挿管や口蓋への大きな外傷、激しい出血でした。健康状態は非常に深刻であり、生命に対して直接的な脅威になっています」
実はJakobsen選手はゴール間際で、Dylan Groenewegen選手(チーム:ユンボ・ビスマ)と肘がぶつかり合う距離で、ポジション争いをしていたという。
そしてGroenewegen選手が右に急に進路を変えたため、 Jakobsen選手は防護フェンスに押し付けられる形となり、そのまま激突してしまう。
国際自転車競技連合は、Groenewegen選手の「危険行為」を厳しく非難。また、クイックステップのPatrick Lefevere代表は同選手の動きを「犯罪行為」と表現している。(了)
出典元:cyclowired:ポローニュ初日に大事故発生 フェンスに突っ込んだヤコブセンが人工的昏睡状態に(8/6)
出典元:AFP:23歳新鋭がレース事故で昏睡、所属先は「犯罪行為」と非難 自転車(8/6)