インドにあるiPhone工場で暴動、賃金未払いに怒った労働者が施設を破壊【動画】
インドにあるiPhoneの工場で暴動が起き、労働者により窓ガラスや車などが破壊された。
窓ガラスを割り、車に放火
この暴動が起きたのは12月12日、場所はインド南部の町、Bangalore近郊にある「Wistron Infocomm」の工場とされている。
この工場は台湾メーカーが経営し、iPhoneを製造していたのだが、その日多くの労働者が賃金が支払われていないと抗議し、暴動を起こしたという。
労働者たちは施設の窓ガラスを割り、車を横倒しにして放火。さらに監視カメラや電灯、ファンなども破壊したそうだ。その時の様子がこちら。
സാലറിയുടെ പേരിൽ ആപ്പിൾ ഐഫോൺ മാനുഫാക്ചട്യൂറിങ് ഫെസിലിറ്റി *എംപ്ലോയീസ്* തള്ളി തകർത്തെന്നു,
എന്ത് മലരാണ് ഹേ.. ഇതൊക്കെ ????pic.twitter.com/fmb2XSK7Ai
— AVS🇮🇳 (@avs_IND) December 12, 2020
4カ月も賃金が未払いだと主張
地元のメディアは、労働者が特別なシフトを組まされ、4カ月も賃金が支払われていないと主張している、と伝えている。
その一方で台湾の「Wistron」は、外から侵入してきた身元の分からない人々によってこの事件が引き起こされたと説明。目的も不明確なまま、施設が破壊されたと述べたという。
また声明で「できるだけ早く操業を再開させるために、現地の労働(法律)およびその他の関連規制に従うことを約束した」と付け加えた。
しかし地元の労働組合のリーダーである人物は、工場の労働者に対してひどい搾取があったと主張。州政府が企業に対して、基本的権利を無視することを許していたと述べている。
1/4 #Violence at @Apple #iPhone production plant run by Taiwan-based #Wistron Corp at Narasapura near #Bengaluru in India
Nearly 2,000 employees, alleged not been paid, went on a rampage destroying the company’s furniture, assembly units and even attempted to set fire to vehicles pic.twitter.com/qtlHyJiRAh— Crisbin Joseph Mathew (@CrisbinJoseph) December 12, 2020
大部分は派遣会社を通じて契約
地元メディアによると、工場は約1万5000人の労働者を雇用しているが、その大部分は人材派遣会社を通じて契約されているという。
またインドでは労働争議は珍しくなく、労働者の給与は低く、社会保障給付はほとんど、または全く与えられていないそうだ。
今回の暴動は警察が介入したため、すでに収まっているようだが、これにより今までに100人が逮捕されているという。(了)
出典元:Yahoo News:Workers riot at India iPhone factory over ‘exploitation’ claims(12/13)