イギリスの巨大洞窟で遭難した男性、大規模なレスキュー活動により生還
イギリスにある広い洞窟の中で落下した男性が、無事に救出され、注目を集めている。
岩棚から15m以上も落下
その男性(40代)は洞窟探検家で先日、ウェールズにある国内で3番目に長い「Ogof Ffynnon Ddu洞窟(網 :cave system)」の中に入っていったという。
やがて地下の岩棚から50フィート(約15m)以上も落下。その際、岩に押しつぶされ、外に出ることができなくなったそうだ。
その後、240名からなるレスキューチームが編成され、隊員らと共に、酸素マスクの着いたストレッチャー(担架)が洞窟内に下ろされた。
そしてレスキューチームは少しずつ、男性の乗ったストレッチャーを引き上げ、転落から2日後の8日には救助することに成功したという。
史上最大規模のレスキューチーム
男性は落下した際、顎や足の骨を骨折し、脊椎も損傷したと見られている。
また240名以上に及ぶレスキューチームは、これまで編成された中で最も大規模なもので、イギリス国内のほとんどの救助隊から参加していたという。
さらに男性は地下1.6kmから3.2kmの場所におり、ストレッチャーで彼を運び出すのに、54時間もかかったそうだ。
レスキューチーム「South and Mid Wales Cave Rescue Team」のスポークスマンであるPeter Francis氏は、次のように述べている。
「この洞窟探検家は非常に不運でした。彼は経験豊富で、洞窟を探検するのにふさわしい人物です。そして、間違った場所に足を踏み入れたことが問題でした。彼は洞窟の危険な場所にいたわけではなく、彼の下で何かが動いただけなのです(足元が崩れたという意味か?)」
Francis氏によれば、現在男性の状態は「良好」であり、早期の回復を願っているという。
(了)
出典元:METRO:Injured man rescued after 54 hours trapped in cave(11/8)
出典元:Sky News:Injured man rescued from South Wales cave after getting trapped underground for two days doing ‘remarkably well’(11/9)