ロシア石油会社の幹部がヒキガエルの毒で死亡、シャーマンによる治療が原因か?
ロシアの石油企業「Lukoil」の幹部の男性が、死亡しているのが発見された。
二日酔いの治療を受けていた
その男性とは、「Lukoil」の元副社長であるValery Subbotinの兄弟、Alexander Subbotin氏だ。
彼は「Lukoil」の取締役会の一員だったが、先日ロシアの首都モスクワの北東にある都市・ミティシチの家の地下室で、死亡しているのが発見されたという。
死因はヒキガエル中毒と報じられており、Subbotin氏はシャーマンによって二日酔いの治療を受けていたそうだ。ただ別の記事では、重度のアルコールと薬物の中毒状態だった、とも伝えている。
救急車を呼ばず、薬を投与
地元メディアによれば、Subbotin氏はシャーマンのMagua氏と彼の妻の家を訪れ、ヒキガエルの毒を使って二日酔いを治療しようとしていたという。
シャーマンらは、皮膚を切開し、そこにヒキガエルの毒を垂らしたそうだ。するとたいていの患者は嘔吐した後、気分が良くなると言われているとか。
しかし今回、Subbotin氏はその後、死亡が確認された。地元メディアは次のように伝えている。
「二日酔いの治療のために再び、Subbotin氏はシャーマンのもとを訪れた。突然、彼は気分が悪くなり、心臓が痛くなった。オーナーは救急車を呼ばないことにして、コルバロール(心臓病薬)を投与し、ビジネスマン(Subbotin氏)を地下室で寝かせた。そこで男は死んだ」
ただし警察は、このような報道について確認しておらず、彼の死を引き起こした原因についても不明のままとなっている。
ウクライナ侵攻後に、多くの不可解な死
ウクライナ侵攻後、ロシアのエネルギー部門では、このような不可解な死が相次いでいる。
ウクライナ侵攻の前後には、「ガスプロム」の現・元幹部4人とロシアのエネルギー関係者1人が数週間のうちに不可解な死を遂げた。
またモスクワとスペインのリゾート地で、幹部たちの妻や子供たちが無惨に切り刻まれているのが発見されたケースもあるという。
石油企業「Lukoil」は全米11州でガソリンスタンドを運営していたが、アメリカ政府はロシア産原油の輸入を禁止にしている。このためか、「Lukoil」はロシアとウクライナの戦争の早期終結を呼びかけていたという。(了)
出典元:Independent:Russian oil boss dies ‘from toad poisoning’(5/9)
出典元:Newsweek:Russian Oligarch Found Dead Under Mysterious Circumstances(5/9)