4人のアジア人にペッパースプレーを浴びせた女、ヘイトクライムで逮捕
アメリカで先日、女がアジア人に対して差別的な発言を行い、ペッパースプレーを浴びせる事件が起き、その後容疑者が逮捕された。
マンハッタンの路上で口論
その事件が起きたのは6月11日、場所はニューヨーク市、マンハッタンのミートパッキング地区とされている。
ニューヨーク市警によれば、当時マデリン・バーカー容疑者(47)が、口論になった4人のアジア人女性に対して、ペッパースプレーを浴びせたという。
また当時、1人のアジア人の男性が通りかかったが、バーカー容疑者はその彼にも「おまえは自分の来たところへ、すべての(差別用語)を持ち帰れ!」と言い放ったそうだ。
暴行や暴行未遂で逮捕
ニューヨーク市警は6月17日、バーカー容疑者を逮捕したと発表。同容疑者にはヘイトクライムとして2件の暴行、2件の暴行未遂、4件の嫌がらせの容疑がかけられていると述べた。
フロリダ州メリット島出身のバーカー容疑者の罪状認否はまだのようだが、最終的にはマンハッタン地区検事局が、どのような罪に問うかを決定するという。
ペッパースプレーを浴びせられた女性たちは大きなケガを負っておらず、事件後も病院での治療を受けなかったそうだ。
The pictured individual is Wanted for an Assault that occurred on June 11th on the corner of 9th Avenue and West 14th Street. The perpetrator made xenophobic remarks and discharged pepper spray at 4 female victims. Please contact Crimestoppers (1 800 577-TIPS, @NYPDTips). pic.twitter.com/ypzXxUs6IL
— NYPD Hate Crimes (@NYPDHateCrimes) June 13, 2022
577件のうち110件がアジア人を標的
アメリカでは近年、アジア人に対するものも含め、ヘイトクライムが急増しているという。
新型コロナの大流行で、ネット上や政治的主張の中でアジア人に汚名を着せる内容があり、アジア人に対する攻撃に火をつけたが、この種のヘイトクライムは、しばしば過小報告されているそうだ。
ニューヨーク市警の「ヘイト・クライム・ダッシュボード」によると、2021年3月31日から2022年3月31日の間に、577件のヘイトクライムのうち110件がアジア人を標的にしたものだったという。
また2022年3月だけでも、アジア系アメリカ人を標的としたヘイトクライムとして扱われた事件は9件もあり、5人が逮捕されている。(了)
出典元:CNN:Woman accused of hate crimes after allegedly attacking 4 people with pepper-spray and making anti-Asian remarks in NYC(6/18)