【メキシコ】市長の父親、店が閉鎖されたことに怒り、検査員をナイフで脅す
メキシコにおいて、ある市長の父親が検査員をナイフで脅す、ショッキングな様子が撮影された。
キッチンナイフでマスクの紐を切る
その父親とは、ダニエル・タベ氏だ。彼はメキシコシティにあるMiguel Hidalgo市の市長、マウリシオ・タベ氏の父親とされている。
ダニエル氏は8月18日、同市で5つ目となる「タコス」のフランチャイズ店「「Don Eraki」をオープンさせたという。
しかし、その店は建築法違反で閉鎖され、9月27日には店を訪れた検査員、ホセ・レイエスさんに対して、ダニエル氏はキッチンナイフをかざし、素早くマスクの紐を切った。その様子がこちら。
Así reacciona el papá de @mauriciotabe cuando se le hace cumplir la ley.
Asesinos en potencia.
Con razón @AlessandraRdlv encajó perfectamente en ese equipo. #DonEraki pic.twitter.com/9PUtUDIRXW— Pati González (@TuiteraMx) September 27, 2022
住宅用の敷地に店を建てる
その店は、38戸の住宅建設のために指定された場所に建てられたため、近隣住民からも市に対し、違法建築だとして苦情が出ていたという。
マスクを切った後、ダニエル氏は身柄を拘束されなかったが、検査員のレイエスさんは警察に被害届を出したそうだ。
その後、ダニエル氏はレイエスさんに謝罪。SNSにおいて「今日の私の行為については、大変申し訳なく思っています。誰かを傷つけようと思ったことはありません。私のビジネスが閉鎖されたことに、とても怒りを感じました」と述べている。
一方、息子のマウリシオ・タベ市長は動画で声明を発表。父親の行動は容認できないが、店の閉鎖は、与党左派が主導した政治的策略だと述べたという。(了)